マーラー「交響曲第5番」解説とおすすめの名盤
目次
まずはダイジェストで聴いてみよう!
晴れやかで輝かしい金管楽器のコラールは勝利の凱歌のようにも聴こえますが、それは束の間のことで、楽曲は一転し、荒れ狂った雰囲気の曲想へと繋がっていきます。
まずは第2楽章をダイジェストで聴いてみましょう。
アンドリス・ネルソンス指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
作曲の背景
交響曲第5番 嬰ハ短調はオーストリアの作曲家、グスタフ・マーラー(1860-1911)が1902年、42歳の時に書き上げた交響曲です。
1900年8月、交響曲第4番を書き上げたマーラーは、翌1901年4月、体調を崩した上に、ウィーンの聴衆や評論家との折り合いも悪化し、ウィーン・フィルの指揮者を辞任しています。
ウィーン・フィルの演奏会でベートーヴェンやシューマンの交響曲などを編曲して上演したり、自作の他、リヒャルト・シュトラウス、ブルックナーなどの作品をプログラムに組んだりしたことが、保守的な聴衆や評論家たちから非難されたためです
この年の夏、マーラーはヴェルター湖畔のマイアーニックで休暇を過ごし、作曲小屋で交響曲第5番のスケッチを開始します。
同年11月、交響曲第4番の初演を目前に控えたマーラーは招待されたサロンで、ある女性と出会います。
彼女の名前はアルマ・シンドラー(1879-1960)、オーストリアの画家エミール・ヤーコプ・シンドラーの娘で、少女時代から絵画、文学、哲学、作曲に才能を発揮した才女として知られていました。
美貌の持ち主でもあったアルマは、作曲を師事したアレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942)から慕われていたとも言われ、その前には画家グスタフ・クリムト(1862-1918)との関係も噂されるなど、華麗な男性遍歴でも知られています。

パブリックドメイン
アルマに熱をあげるマーラーでしたが、2人の年の差は19歳、おまけに女優との恋愛の噂や、リハーサルでの態度の悪さなど悪評が立っていたマーラーとの恋愛に、アルマは当初乗り気ではなかったようです。
しかし12月には婚約をしたマーラーはアルマに作曲の道を諦めるように申し出ています。
翌1902年3月9日、マーラーとアルマは結婚、夏には同じマイアーニックで交響曲第5番を完成させています。

Von Johann Jaritz / CC BY-SA 4.0, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=899053
初演は完成から2年後の1904年10月、ケルンでマーラー自身の指揮、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団によって行われました。
第2番から第4番までの3つの交響曲に自作の歌曲集「子供の魔法の角笛」からのモチーフを取り入れ、声楽入りの交響曲として発表したマーラーは、この交響曲第5番をきっかけに、今度は声楽を廃した純器楽による交響曲をこの後、第6番、第7番と発表していくことになります。
マーラーの没後、60年の月日を経た1971年、イタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティの代表作「ベニスに死す」の中で使用された第4楽章「アダージェット」は、その後のマーラーブームの火付け役を果たし、本作はマーラーの交響曲の中でも人気の高い作品として知られています。
マーラー「交響曲第5番」解説
交響曲第5番は全5楽章で構成されていますが、第1楽章と第2楽章を「第一部」、第3楽章を「第二部」、第4楽章と第5楽章を「第三部」とする三部構成が楽譜に示されています。
第1楽章:In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt.
第1楽章は葬送行進曲です。マーラーの楽曲の中で「死」は常に大きな意味を持っています。
冒頭、トランペットのソロが奏でる不吉な三連符のファンファーレが葬送の行列を重々しく導きます。(譜例①)

楽譜には「In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt.(正確な速さで。厳粛に。葬列のように)」と指示されています。
三連符のモチーフはマーラーの作品の中に頻繁に現れる重要なモチーフですが、トランペットのソロに呼応するように強奏するオーケストラの三連符はベートーヴェンの「運命」を想起させます。(譜例②)

その後テンポを抑えて弦楽器が奏でる主要主題は冒頭のファンファーレを挿みながら変奏されていきます。(譜例③)

突然、テンポが速くなり曲想が荒々しくなると中間部に入ります。弦楽器が嵐のような旋律を奏でる中、トランペットのファンファーレが鳴り響き、ホルンが雄たけびをあげます。
嵐はやがてトランペットのファンファーレと共に過ぎ去り、主要主題に回帰します。
第1楽章は静と動が交互に現れる中、随所に現れるトランペットの三連符のモチーフが印象的な楽章です。
最後はこのモチーフをソロがリレーした後、静かに終曲します。
第2楽章:Stürmisch bewegt. Mit grösster Vehemenz.
「Stürmisch bewegt. Mit grösster Vehemenz. (嵐のような荒々しい動きをもって。最大の激烈さをもって)」と指示された通り、荒れ狂うような激しい序奏に続き、弦楽器が第1主題を奏でます。(譜例④)

嵐のような激しい音楽は木管楽器の音階を転げ落ちるようなブリッジを経て、チェロが悲しげに歌う第2主題へと転じていきます。(譜例⑤)


楽曲は第2楽章冒頭部分に回帰し展開部へと入ります。短い第1主題に続き、静かに響くティンパニのロールの上で、第2主題へと受け継がれていきます。
その後、明るい行進曲風の曲想を挿み、再び激しい嵐となり、再現部に入ります。再現される各主題はさらにドラマティックで大きな奔流となって描かれます。
厚い雲間から明るい陽射しが射しこむように、金管楽器が輝かしいコラールを奏でますが、再び第2楽章冒頭部分が現れ、最後は嵐が去った後のように静かに終わります。
第3楽章:Kräftig, nicht zu schnell.
第3楽章はこの作品の中で最長の楽章で、この楽章単体でこの交響曲の第二部を成すスケルツォです。
冒頭から第1、第2楽章の暗く重い雰囲気を払拭するかのような、力強い4本のホルンに導かれ木管楽器が主題を奏でます。(譜例⑥)

マーラーの交響曲では金管楽器、中でもホルンの役割は重要で、どの作品でも大変印象的に用いられています。この交響曲第5番では6本のホルンが使われていますが、この第3楽章では4本のホルンと独奏ホルン(Corno Obbligato)に割り振られています。
次にご紹介する動画ではオブリガートを担当するホルン奏者が、楽章間にホルンパートを離れて舞台の一番左側に移動して立奏する様子が見て取れます。(28:13)

中間部ではテンポが緩み、民族舞踊であるレントラー風の主題が現れ、のどかな光景を垣間見せますが、長くは続かず、再び第3楽章冒頭のシグナル(信号音)をトラペットが奏で、最初の主題に回帰します。(譜例⑦)
第3楽章では様々な表情の主題が現れ、発展しながら、取り留めなくなると、この信号音が現れ、冒頭主題に引き戻します。
ホルンが吹き鳴らすソロは中世ヨーロッパの草原に響く狩りの合図に使われる角笛の音のようで印象的です。(譜例⑧)

このホルンの狩りの音が草原の彼方へこだまするかのように遠ざかっていくと、やがて現れるのは弦楽器がピチカートで奏でる舞曲風の音楽です。(譜例⑨)


この主題はまるで深い山の中に始まった川の源流が、やがて集積して大河を成すように、各楽器間をリレーしながら、徐々に大きなうねりとなって、壮大な音楽を展開していきます。
ここまで現れた主題が形を変え、織り交ぜられながら、いかにもマーラーらしい劇的な展開を見せます。
最後は熱狂的な音楽が繰り広げられた後、ホルンの信号音を挿み、劇的に終曲します。
第4楽章:Adagietto. Sehr langsam.
ハープと弦楽器だけで演奏される第4楽章「アダージェット」は、作曲の背景で触れた通り、映画「ベニスに死す」の中で使用されたことをきっかけに、クラシック音楽ファン以外にも知られることになった、とても有名な楽章です。
この楽章はマーラーと親交のあった指揮者、ウィレム・メンゲルベルク(1871年 – 1951年)の証言に依れば、マーラーの伴侶となった若きアルマ・シントラーに贈った「愛の楽章」であると言われています。
「Sehr langsam (非常に遅く)」と指示された主題は切なく甘美で、そして幻想的な魅力に満ちています。(譜例⑩)

冒頭の4度の上昇音型は、この前後に書かれた『亡き子をしのぶ歌』の第2曲「Nun seh’ ich wohl, warum so dunkle Flammen(なぜそんなに暗い眼差しだったのか、今にしてよくわかる)」などにも見られる音型です。
メゾソプラノ:アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
演奏時間にして10分ほどの楽章ですが、天国的な美しさと憧憬を湛えつつも、マーラーらしい憂いも感じる魅力的な楽章です。
第5楽章:Rondo-Finale. Allegro giocoso
美しい静寂の時間の終わりを告げるように、ホルンが高らかに歌うと、それに呼応するかのようにファゴットが主題の断片を奏でます。
第4楽章の終わりに書かれている「attacca Rondo-Finale」の「attacca」は、「楽章と楽章の間を切れ間なく演奏する」ことを意味する指示です。(譜例⑪)

少しおどけたようで、牧歌的な雰囲気の導入に続き、ホルンが柔らかい響きでロンド主題を奏でます。楽譜には「Allegro giocoso Frisch」とあります。「おどけて、楽しく、生き生きと愉快に、新鮮に」といったニュアンスの意味です。(譜例⑫)

マーラーの音楽には、いつも彼が幼少期を過ごしたボヘミアの美しい自然や森の音が聞こえてくるような気がします。
この楽章でも耳を澄ませば草原を流れる風の音や、森を行くロバやカッコウの鳴き声が聞こえて来るようです。
穏やかで牧歌的なホルンが奏でるロンド主題とは対照的に、せわしく動き回る主題をチェロが奏で、フーガが展開していきます。(譜例⑬)

中間部では第4楽章を回顧しながらフーガが展開され、クライマックスへと向かい。最後は急速にテンポを速め、華やかに終曲します。

パブリック・ドメイン
マーラー「交響曲第5番」YouTube動画
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
第1楽章:In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt.(00:30)
第2楽章:Stürmisch bewegt. Mit grösster Vehemenz.(13:02)
第3楽章:Kräftig, nicht zu schnell.(28:36)
第4楽章:Adagietto. Sehr langsam.(46:19)
第5楽章:Rondo-Finale. Allegro giocoso(56:53)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮:hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)
piccoloのツボ!ここを聴いて!
このコーナーでは今回ご紹介した作品の中から「是非ここを聴いて欲しい!」と言う管理人piccoloの独断と偏見によるツボをご紹介しています。
「全曲聴くのは長すぎて・・・」と感じられるクラシック初心者の方はぜひここだけでも聴いてみて下さい。
今回のpiccoloのツボは第4楽章「アダージェット」です。
この「アダージェット」が1971年のイタリア映画「ベニスに死す」の中で使用され、マーラーブームの火付け役を果たしたことは「作曲の背景」「楽曲解説」でも触れました。
冒頭の葬送のトランペットソロで始まる印象的な第1楽章や、激しい動きを伴いホルンが大活躍する他の楽章の中で、唯一「静謐」に満ちた美しい楽章です。
作品の中に常に「生と死」と言うテーマを感じるマーラーですが、この交響曲第5番を完成させた1902年には19歳年下のアルマと結婚しています。
この第4楽章「アダージェット」は、そのアルマへの「愛の楽章」とも言われています。
その旋律は淡い憧憬を感じる甘美なものですが、同時に私にはマーラーらしい憂いや不安も感じるような気がします。

目を閉じてこの楽章を聴いていると、雨上がりの朝もやの中を一人佇む美しい女性が思い浮かびます。
冒頭のハープが奏でる音は、雨上がりの山小屋の軒先や、樹々から滴る雨粒の音に聞こえ、弦楽器が奏でる上昇音型の旋律に耳を傾けていると、朝もやの中を流れて来る爽やかな風に手を伸ばしているアルマの姿が想起されます。(譜例⑭)

最愛の女性と結婚したマーラーでしたが、2人の幸せは長くは続きませんでした。
最愛の長女を4歳で亡くし、自身も心臓病と診断されたマーラー、最愛の人アルマは若き建築家と不倫の恋に走ります。
この第4楽章には淡い憧憬と共に、そんな2人のその後を暗示するかのような不安を感じるのは私だけでしょうか。
ここに書いたイメージは単なる私の心象風景ですが、聴く人それぞれのイメージを膨らませて音楽を聴くのもクラシック音楽の醍醐味ではないかと思います。
第4楽章は10分前後の楽章です。ぜひ通してお聴きいただければと思います。
ファンホ・メナ指揮:BBCフィルハーモニック(BBC Proms 2014より)
マーラー「交響曲第5番」おすすめの名盤
カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【収録曲】
マーラー:交響曲第5番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1973年
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こちらは1995年に発売され、大ヒットを記録した『アダージョ・カラヤン』にも収録された、カラヤンの1973年の録音です。
20世紀のクラシック音楽界で「帝王」と呼ばれたカラヤンですが、その録音に対しては好き嫌いの分かれる音楽ファンも多いようです。
「商業主義的」とカラヤンの音楽を批判する方もいるようですが、その完璧を追求した音楽と、カラヤンならではの美意識は驚嘆に値するものと個人的には感じています。
この録音でも幅広いダイナミックレンジを活かし、マーラーの魅力を余すことなく伝えた魅力あふれる録音で、もちろん第4楽章のアダージェットも息を呑むような美しさに満ちています。
金管楽器の強奏部分に耳が奪われがちですが、豊かな旋律のふとしたフレージングのタメなどにカラヤン特有の美意識を感じるようにも思います。
カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アバド指揮:シカゴ交響楽団
マーラー:交響曲第5番
クラウディオ・アバド指揮
シカゴ交響楽団
録音:1980年
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アバドの指揮ならベルリン・フィルとのコンビが、シカゴ響の演奏ならショルティとのコンビの演奏も素晴らしいですが、おススメするのは1980年録音のアバド&シカゴ響盤です。
静寂の中、静かに、そして朗々と響き渡る冒頭のトランペットが印象的です。シカゴ響のブラスセクションの顔として活躍されたアドルフ・ハーセスでしょうか?それに続く葬送の音楽も1970年のショルティの録音に比べて、静謐で粛々とした雰囲気に包まれています。
シカゴ響のマーラーと聞けば、筋肉質なブラスセクションが注目されがちですが、しなやかで、抒情的な魅力に溢れる名演です。
アバド指揮:シカゴ交響楽団
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おすすめの名盤のコーナーでは「カラヤン&ベルリン・フィル」「アバド&シカゴ響」を取り上げましたが、それぞれのオケを違う指揮者で聴き比べるのも面白いと思います。
ベルリン・フィルを率いた歴代の指揮者、アバド、ラトル、シカゴ響ならやはりショルティとのコンビはぜひ一度聴いておきたいものです。
「ショルティ&シカゴ響」は1970年の録音と、1990年のウィーンでのライブ収録の両方を聴くことが出来ます。
いかにもシカゴ響らしい力強い響きが印象的な1970年盤と、それから20年の時が経ち、かなり丸みを感じるようになった1990年の録音を比較するのも楽しいと思います。
こちらも「おすすめの名盤」のコーナーでご紹介したかった1枚ですが、1970年盤はSACD以外、入手困難なようなので見送りました。
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まとめ
マーラーがこの交響曲第5番の作曲に取り組んだ1901年から1902年にかけては、マーラーの人生にとっても大きな転機となる時期でした。
ウィーン宮廷歌劇場の総監督として、そしてウィーン・フィルの首席指揮者として舞台に立ち続けたマーラーは、健康を害し、ついにウィーン・フィルを辞任します。
そして仕事の合間を縫ってこの交響曲のスケッチに取り掛かっていた頃に出会うのが、最愛の人、アルマでした。
翌1902年には結婚し、この作品を完成させたマーラーは、新しい一面を見せるかのように、この交響曲を皮切りに、それまでとは違った「純器楽」のための交響曲を作曲します。
作品は演奏時間が1時間を超える大作ですが、楽章ごとに違った魅力があり、マーラーの交響曲の醍醐味を堪能できる作品です。
クラシック初心者の方は興味を持たれた楽章から聴かれると良いでしょう。これをきっかけにどっぷりとマーラーの世界にハマるかも知れませんよ?
最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!
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