アダン「O Holy Night (Cantique de Noel)」【歌詞と解説、無料楽譜】

2020年12月29日

アダン「O Holy Night (Cantique de Noel)」解説

「O Holy Night (Cantique de Noel)」はフランスの作曲家、アドルフ・アダン(1803-1856)が1847年、44歳の時に作曲したクリスマスキャロルです。

フランス語の原題は「Cantique de Noël(クリスマスの賛美歌)」ですが、英訳された「O Holy Night 」として広く知られているため、今回の記事ではこちらを記事タイトルとしています。

日本では「さやかに星はきらめき」などと訳されています。

クリスマスキャロルとはクリスマスの時期に歌われるキリストの生誕を祝した歌のことで、賛美歌のようなものですが、賛美歌と異なるのは必ずしも教会で歌われてきたものではなく、一般社会の中でお祝いの歌として愛唱されてきた歴史があります。

作曲者のアドルフ・アダンは、代表作であるバレエ音楽「ジゼル」やオペラなどの舞台作品のための音楽を数多く作曲した人で、1849年からはパリ音楽院で作曲を教えています。

原詩の「Minuit, chrétiens」はフランスの詩人、プラシド・カポー(1808-1877)によるものです。

カポーは幼い頃に銃の暴発で右腕を切断すると言う事故に遭いましたが、そのハンデを乗り越えて、成人してからは家業のワイン業を行う傍ら、詩作を続けていました。

1847年12月、地元の教区の司祭から教会のオルガンの改装を祝して、クリスマスのための詩作を依頼されたカポーが書いたものがこの「Minuit, chrétiens」です。

この詩はすぐにアドルフ・アダンに作曲が託され、完成されたものが今回ご紹介する「Cantique de Noël(クリスマスの賛美歌)」で、この年のクリスマス・イヴに初演されました。

1855年、アメリカの音楽評論家で宗教家でもあるジョン・サリバン・ドワイト(1813-1893)がこの作品を英訳したものが「O Holy Night」です。

この英訳は翻訳と言うより、ドワイトの創作、翻案と言ってもよい歌詞ですが、英語圏ではこちらのタイトルと歌詞で大変有名です。

楽曲は今日ではクラシックのみならず、ポップスの分野で活躍するアーティストなど、様々な音楽のジャンルで愛唱されています。

とても美しく、ご存じの方も多いと思う短い作品ですので、気軽にお楽しみいただければと思います。

アダン「O Holy Night (Cantique de Noel)」歌詞

ここではカポーによるフランス語の原詩、ドワイトによる有名な英語版、それを和訳した日本語版の歌詞をそれぞれ1番のみご紹介しています。

Cantique de Noël(フランス語)

Minuit, chrétiens, c’est l’heure solennelle

Où l’Homme-Dieu descendit jusqu’à nous,

Pour effacer la tache originelle,

Et de son Père arrêter le courroux.

Le monde entier tressaille d’espérance,

A cette nuit qui lui donne un Sauveur.

Peuple, à genoux, attends ta délivrance

Noël ! Noël ! Voici le Rédempteur!

Noël ! Noël ! Voici le Rédempteur!

歌詞:プラシド・カポー

O holy night(英語)

O holy night

The stars are brightly shining

It is the night of the dear Savior’s birth

Long lay the world in sin and error pining

Till he appear’d and the soul felt its worth.

A thrill of hope the weary world rejoices

For yonder breaks a new and glorious morn

Fall on your knees

Oh hear the angel voices

Oh night divine

Oh night when Christ was born

Oh night divine, Oh night divine

歌詞:ジョン・サリバン・ドワイト

さやかに星はきらめき(日本語)

さやかに星はきらめき

御子イェス生まれ給う

長くも闇路をたどり

メシヤを待てる民に

新しき朝は来たり

さかえある日は昇る

いざ聞け、御使い歌う

妙なる天(あま)つ御歌を

めでたし、きよし今宵

※日本語歌詞はドワイトの英語歌詞を翻訳したものです。

アダン「O Holy Night (Cantique de Noel)」youtube動画

Cantique de Noël(フランス語版)

メゾ・ソプラノ:エリーナ・ガランチャ

エリーナ・ガランチャ(1976-)は旧ソ連、ラトヴィア出身のメゾソプラノ歌手です。エリーナ・ガランチャの歌唱動画はこちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

エリーナ・ガランチャ「メディテーション」

【収録曲】
アダン:オー・ホーリー・ナイト

ウィリアム・ゴメス:アヴェ・マリア
マスカーニ:アヴェ・マリア
カッチーニ:アヴェ・マリア
他、全14曲

エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クラーヴァ(合唱指揮)
ザールブリュッケン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
カレル・マーク・チチョン(指揮)

録音:2013年10月

※こちらのアルバムは「Amazon Music Unlimited」でもお楽しみいただけます!

O holy night(英語版)

歌唱:ケルティック・ウーマン

「ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)」はアイルランド出身の女性で構成される音楽グループです。

ケルティック・ウーマン「The Magic Of Christmas」

【収録曲】
アダン:オー・ホーリー・ナイト

他、全15曲

録音:2019年

※次の動画は埋め込みが出来ません。下記のタイトルをクリックしていただき、リンク先のyou tubeでご覧ください。

「O holy night」Choir of King’s College, Cambridge

合唱:Choir of King’s College, Cambridge

アダン「O Holy Night (Cantique de Noel)」無料楽譜

声楽や合唱をされる方には、クリスマスの時期に最適の作品ですね。下記のリンク先ページの【楽譜】⇒【Arrangements and Transcriptions】タブをクリックしていただくと、ピアノ伴奏の声楽ソロ、混声合唱をはじめ、様々な楽器のためにアレンジされた楽譜をダウンロードすることが出来ます。

アダン「O Holy Night (Cantique de Noel)」無料楽譜(IMSLP)

上記のタイトルをクリックして、リンク先から無料楽譜をダウンロード出来ます。ご利用方法がわからない方は下記の記事を参考にしてください。

まとめ

アダン作曲の「O Holy Night (Cantique de Noel)」、いかがでしたでしょうか?

クリスマスの時期にはよく流れている曲なので、タイトルは知らずとも聴かれたことのある方も多いかも知れませんね。

解説でも触れたようにこの作品はクラシックのみならず、ポップスの分野で活躍するアーティストなども積極的に取り上げている作品です。

アレンジによってまた違う雰囲気を味わうのも楽しいものです。

youtubeにはマライア・キャリーの公式チャンネルなどにも歌唱動画がアップされていますので、聴き比べてみるのも面白いかも知れませんね。

「O Holy Night 」マライア・キャリー

最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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