ショパン「革命のエチュード」【解説と名盤、無料楽譜】

2020年9月13日

ショパン「革命のエチュード」解説

「革命のエチュード」「ショパンの革命」として知られる「練習曲作品10-12ハ短調」はポーランドの作曲家、フレデリック・ショパン(1810-1849)が1831年頃に作曲したピアノ曲です。

作品10の練習曲は12曲からなり、その第12番にあたります。第3番は「別れの曲」のタイトルで有名です。

曲集は1833年に出版され、ショパンの友人でもあったハンガリーの作曲家でピアニストのフランツ・リスト(1811-1886)に捧げられています。

ショパンが青年期を過ごした頃の祖国ポーランド王国はロシア皇帝が国王を兼ねる実質的なロシアの従属国でした。

当初こそある程度の自治を認めていたものの、徐々にそれも制限されロシアによる専制が強まっていきます。

ポーランドではこれに反発し民族運動の機運が高まっていきますが、これはロシアによって厳しい弾圧を受けることになります。

1830年11月2日、新たな活躍の場を求めショパンが祖国ポーランドを旅立った直後の11月29日、首都ワルシャワで武装蜂起が起きます。

この武装蜂起は翌1831年にはさらに戦火が拡大し、激しい戦いの末に10月にはロシアに鎮圧されて終わります。

この作品が作曲された1831年はまさに祖国ポーランドが激動の真っただ中にあり、祖国を離れてこの闘争に参加できなかったショパンはその激しい感情をこの作品に込めたとされています。

「革命」の愛称もこのエピソードもショパン自身の言によるものではないため、真偽の程は定かではありませんが、ショパンが異国の地で祖国ポーランドの行く末に気をもんでいたことは間違いないことです。

同年9月ウィーンを経てパリへ到着したショパンは祖国の敗戦の報を聞き、その後生涯祖国ポーランドの地を踏むことはありませんでした。

楽曲は激しい和音に続く乱れ落ちるかのような細かい音型が激しい感情を吐露するような雰囲気を醸し出しています。

ショパン「革命のエチュード」youtube動画

ショパン:練習曲作品10-12ハ短調「革命のエチュード」

ピアノ:ユンディ・リ

ユンディ・リは1982年中国生まれのピアニストです。1994年以降数々のピアノコンクールに入賞した後、2000年には第14回ショパン国際ピアノコンクールで第1位優勝、これは15年ぶりの第1位受賞の快挙でもありました。

現在は世界を舞台に活躍する人気のピアニストです。

今回ご紹介した動画は2010年5月に北京で行われたショパンライヴのアンコールで演奏されたものです。

このライブはCD+DVDの作品として発売されています。

ショパン「革命のエチュード」無料楽譜

ショパン「12の練習曲作品10」(IMSLP)

リンク先から無料楽譜をダウンロード出来ます。ご利用方法がわからない方は下記の記事を参考にしてください。

ショパン「革命のエチュード」名盤

管理人おすすめの名盤はこちら!

ショパン:12の練習曲 op.10
ショパン:12の練習曲 op.25
ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
録音時期:1972年

マウリツィオ・ポリーニは1942年イタリア生まれのピアニストです。

15歳でジュネーブ国際コンクール第2位、18歳でショパン国際ピアノコンクールで優勝と言う輝かしいキャリアを持つ、現代最高のピアニストの1人です。

1972年、ポリーニ30歳の録音で完璧なテクニックと高い音楽性で知られる名盤です。

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いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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参考資料:「練習曲作品10-12 (ショパン)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2020年1月13日 (月) 04:34 URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/練習曲作品10-12_(ショパン)「11月蜂起」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2019年5月6日 (月) 08:28 URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/11月蜂起