クライスラー「愛の喜び」

2020年5月9日

クライスラー「愛の喜び」解説

愛の喜び(独:Liebesfreud)はオーストリア出身の作曲家でヴァイオリニストのフリッツ・クライスラー(1875-1962)が作曲したヴァイオリンとピアノのための作品です。

7歳で特例でウィーン音楽院に入学し。10歳にして首席で卒業、その後パリ国立高等音楽院に留学し、12歳にして首席で卒業と言う神童ぶりを発揮したクライスラーはその翌年の1888年からヴァイオリニストとしてのキャリアをスタートさせ、20世紀前半を代表するヴァイオリニストとして名を馳せています。

作曲家としても数多くの名作を産み出したクライスラーですが、変わったことに当初はいくつもの自作品を他の作曲家の作品として紹介していました。

この愛の喜びもクライスラーのリサイタルのプログラムにはオーストリアの作曲家、ヨーゼフ・ランナー(1801-1843)の作品として紹介してあったそうです。

他の作曲家の作品を自分の作品と偽ることは最近の日本でもあったことですが、世に知られたいはずの自分の作品をわざわざ他の作曲家の作品と偽るなんてとてもユニークじゃないですか?

これに関してクライスラーは「自分の作品だと他のヴァイオリニストが演奏しにくいだろう?」と説明したと言います。

この事実を公表した時には批評家もメディアもにわかには信じられず、後に事実とわかるに至り世間を騙していたと大騒ぎになったそうです。

そんな逸話を持つこの作品はクライスラー作曲の愛の悲しみとセットで、また美しきロスマリンも加え3曲セットで取り上げられることも多い作品です。

楽曲はウィンナワルツの特徴的なリズムに乗って親しみやすい旋律が奏でられます。

タイトルは知らずとも聴かれたことのある方も多いかと思います。

短い作品ですので気軽にお楽しみください。

クライスラー「愛の喜び」youtube動画

クライスラー 愛の喜び

ヴァイオリン:ニコラ・ベネデッティ
ピアノ:Alexei Grynyuk

クライスラー 愛の喜び

ヴァイオリン:アン・アキコ・マイヤース
ピアノ:内田怜子

この作品はロシアの作曲家でピアニストのセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)によって独奏ピアノ用に編曲されています。

こちらもちょっと聴いてみましょうか?

クライスラー(ラフマニノフ編) 愛の喜び(ピアノ版)

ピアノ:Su Yeon Kim

いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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