サティ「ジュ・トゥ・ヴー」【解説と歌詞】

2020年9月13日

サティ「ジュ・トゥ・ヴー」解説

ジュ・トゥ・ヴー(仏:Je te veux)はフランスの作曲家、エリック・サティ(1866-1925)が作曲したシャンソンです。

サティはパリ音楽院を中途退学した後、パリのモンマルトルにある有名なキャバレー「ル・シャ・ノワール(黒猫)」などで、ピアノ弾きとして生計を立てながら作曲活動を行っていました。

当時のパリにはキャバレーやダンスホール、そしてカフェ・コンセールと呼ばれる音楽などのショーを楽しめる飲食店が軒を連ねていました。

「ル・シャ・ノワール」店内

そこは芸術家や文化人の溜まり場でもあり、サティも後年そこで詩人のジャン・コクトー(1889-1963)や画家のパブロ・ピカソ(1881-1973)と言った人たちと交流しています。

サティはこうした音楽を提供するキャバレーやカフェ・コンセールで演奏するために声楽作品などを遺していて、今回ご紹介する「ジュ・トゥ・ヴー」もその一つです。

1900年頃に書かれたとされるこの作品は当時「スローなワルツの女王」と異名をとったポーレット・ダルティ(1871-1939)のために書かれた作品で、アンリ・パコリ作の歌詞のタイトルジュ・トゥ・ヴー(仏:Je te veux)は日本語にすると「あなたが欲しい」などと訳されますが、曲の雰囲気からすると「あんたが欲しいの」と少しくだけた訳もいいかも知れませんね。

「ジュ・トゥ・ヴー出版譜表紙」(1903)

曲は後に男性用の歌詞が付けられ、サティ自身によってピアノ独奏用にも編曲されました。

タイトルをご存じない方でもどこかで聴かれたことのある方が多いのではないでしょうか?

当時のパリの雰囲気を彷彿とさせる素敵な作品で、ワイン片手に聴くととても良い気分ですよ!

サティ「ジュ・トゥ・ヴー」歌詞

REFRAIN:
J’ai compris ta détresse
Cher amoureux
Et je cède à tes voeux
Fais de moi ta maîtresse
Loin de nous la sagesse
Plus de tristesse
J’aspire à l’instant précieux
Où nous serons heureux
Je te veux

Je n’ai pas de regrets
Et je n’ai qu’une envie
Près de toi là tout près
Vivre toute ma vie
Que mon cœur soit le tien
Que ta lèvre soit mienne
Que ton corps soit le mien
Et que toute ma chair soit tienne

REFRAIN

Oui je vois dans tes yeux
La divine promesse
Que ton cœur amoureux
Vient chercher ma caresse
Enlacés pour toujours
Brûlant des mêmes flammes
Dans un rêve d’amour
Nous échangerons nos deux âmes

REFRAIN

引用:「Je te veux」『Wikipedia, the free encyclopedia』

女声版の歌詞の内容は「あなたが欲しい・・・私の望みはただ一つ、あなたのそばで一生過ごしたい・・・私の肉体があなたの肉体になるといい・・・」と言う情熱的で官能的な内容です。

サティ「ジュ・トゥ・ヴー」歌曲版動画

ソプラノ:Lilian Farahani

サティ「ジュ・トゥ・ヴー」ピアノ版動画

ピアノ:福間洸太朗

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