モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」【解説と名盤】

2020年9月20日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

分散和音で演奏されるいきいきとした冒頭のテーマはモーツァルトの作品に限らず、クラシック音楽の全作品の中でも最も有名なもののひとつではないでしょうか?

まずはその第1楽章の冒頭部分をダイジェストで聴いてみましょう。

ドーリック弦楽四重奏団

作曲の背景

アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Eine kleine Nachtmusik)ト長調K.525はオーストリアの作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1787年に作曲した弦楽合奏のための作品です。

編成は自筆譜が第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラに加えバスパートが「チェロとコントラバス」となっていることから弦楽四重奏にコントラバスを加えた五重奏で演奏されるケースもありますが、実際には弦楽合奏で演奏される機会の方が多いように思います。

1787年5月28日、父レオポルト・モーツァルト(1719-1787)がザルツブルクで亡くなります。

アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の作曲が完成するのはそれから3か月を経ない8月10日のことです。

作曲のきっかけなどについては不明な点が多く、モーツァルトの自作の目録には第2楽章のメヌエットとトリオを含む5楽章の楽曲として記載されていることから、本来は5楽章の作品であったと考えられています。

モーツァルト31歳の時の作品で、若々しく瑞々しいエネルギーに満ちた作品ですが、幼くして音楽活動をスタートさせ35歳の若さで早世したモーツァルトとしては晩年に差し掛かる頃の作品と言っても良いでしょう。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の意味

ドイツ語のタイトル「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Eine kleine Nachtmusik)はモーツァルトの自作の目録に記載されているタイトルですが、自筆譜にはそのような表記はありません。

日本語にすると「小さな夜の音楽」と言う意味で、「ナハトムジーク(Nacht Musik)」は英語にすると「ナイトミュージック(Nigft Music)」です。

旧モーツァルト全集を参考にした録音等では「セレナード第13番」と表記されているケースもありますが、「セレナード」あるいは「セレナーデ」の邦訳は「小夜曲」です。

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「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の解説

第1楽章 Allegro

分散和音で演奏される冒頭のいきいきとした第1主題はとても有名で広く親しまれています。

8分音符が刻まれる上で演奏される第1ヴァイオリンの旋律はとても流麗で推進力に満ち溢れています。

続いて聴こえてくる第2主題は旋律は対照的に軽やかで愛らしい雰囲気を持っています。

旋律を彩る装飾音符はとても上品で愛らしく印象的です。

第2楽章 Romanze: Andante

ロマンツェ(ロマンス)と題された第2楽章はとても美しく甘美な旋律が印象的な楽章です。

中間部は短調になり少し不安で緊張した感じの16分音符が刻まれる中を装飾音符が連続して奏されます。

しばら続いた緊張もやがて解かれ、再度冒頭の甘美な旋律が繰り返され第2楽章を終えます。

第3楽章 Menuetto: Allegretto

明るく力強い旋律ではじまるメヌエットです。メヌエットとは3拍子の舞曲のひとつです。

中間部は優雅で流麗なメロディが流れ、美しいコントラストを描きます。

第4楽章 Rondo: Allegro

小刻みに躍動する旋律が印象的な軽快な楽章です。

ここでも旋律の裏で刻まれる8分音符が音楽に推進力を与えています。

全体的には跳ねるように躍動する曲想ですが、柔らかい音階で演奏される流麗な部分が挿入されていたり、同じリズムが力強く繰り返されたり、様々な魅力を楽しめる楽章です。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のyoutube動画

モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ト長調K.525
第1楽章(00:00) 第2楽章(04:20) 第3楽章(10:25) 第4楽章(12:35)

ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の名盤

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【収録曲】
モーツァルト
セレナード 第13番ト長調 K.525≪アイネ・クライネ・ナハトムジーク≫
ディヴェルティメント 第1番 ニ長調 K.136
ディヴェルティメント 第2番 変ロ長調 K.137
ディヴェルティメント 第3番 ヘ長調 K.138
セレナード 第6番 ニ長調 K.239≪セレナータ・ノットゥルナ≫

ヴィリー・ボスコフスキー指揮
ウィーン・モーツァルト合奏団
録音:1968年、1978年

ヴィリー・ボスコフスキー(1909-1991)はウィーン・フィルのコンサート・マスターとして活躍したヴァイオリニストですが、指揮者としても活躍しました。

ウィーン・フィルのメンバーで構成されたウィーン・モーツァルト合奏団との録音は奇をてらったところのない、美しく流麗で上品な演奏です。

いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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