チャイコフスキー「弦楽セレナード」解説とおすすめの名盤
目次
まずはダイジェストで聴いてみよう!
胸が熱くなるような劇的で重厚な序奏、冒頭部分へ繰り返すためのブリッジとなる音階を上がっていく様もドラマティックそのものです。
この冒頭の序奏部分は人材派遣会社のCMなどにも使われ、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
情熱的な指揮ぶりが曲にマッチして、目も耳も離せない小澤征爾さんの指揮で、まずは第1楽章を聴いてみましょう!
小澤征爾指揮:小澤征爾スイス国際アカデミー弦楽オーケストラ
作曲の背景
弦楽セレナード ハ長調 作品48はロシアの作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1880年、40歳の時に作曲した弦楽合奏のための作品です。
これに遡る3年前の1877年7月、チャイコフスキーは彼が教鞭をとっていたモスクワ音楽院の生徒でもあるアントニーナ・ミリューコヴァ(1848-1917)から熱烈な求愛を受け、結婚します。
しかし、この不幸な結婚はわずか6週間で破綻し、チャイコフスキーはモスクワ川で投身自殺を図るほど精神的に追い詰められることになります。
弟のアナトーリーに付き添われ、逃げるようにして妻の元を去ったチャイコフスキーは、この1877年の終わりから翌1878年早春にかけて、疲れた心身を休めるためにスイスやイタリアで過ごしています。
私生活ではこのように心身ともに衰弱した状態ながらも、チャイコフスキーはオペラ『エフゲニー・オネーギン』『ヴァイオリン協奏曲』『交響曲第4番』などの大作を次々と書き上げています。
1878年10月、作曲に専念するために12年間勤めたモスクワ音楽院講師を辞職したチャイコフスキーは、その後も妻の元に戻ることなく、ヨーロッパ周辺を転々としながら、作曲活動を続けます。
弦楽セレナードはそんな時期に書かれた作品です。
1876年以来、チャイコフスキーのパトロンとして資金援助をしていたメック夫人宛に送られた1980年10月付けの手紙には「強い内的衝動によって書かれたもので、だからこそ真の芸術的な価値を失わないものです」と、内省的な性格の強いチャイコフスキーにしては珍しく自信に満ちた完成報告の内容が記されています。
また9月に「交響曲か弦楽五重奏曲の形で新しい曲を書き始めた」と報告していることから、チャイコフスキーはこの作品を1カ月程度で書き上げたと見られています。
作品はチャイコフスキーの親友で、チェロ奏者のコンスタンチン・カールロヴィチ・アルブレヒト(1836- 1893)に捧げられ、1881年10月、サンクトペテルブルクで、エドゥアルド・ナープラヴニーク指揮のロシア音楽協会のオーケストラで初演されています。
初演は好評だったようで、「満場一致の要求でワルツをアンコールした」と指揮を務めたナープラヴニークが述べています。
ちなみに妻のアントニーナは離婚に承諾することなく、別居生活を送ったまま、その後未亡人となっています。
チャイコフスキー「弦楽セレナード」解説
第1楽章:Pezzo in Forma di sonatina; Andante non troppo – Allegro Moderato
ソナチネ形式の小品(Pezzo in forma di sonatina)と題された第1楽章は力強くドラマティックな序奏部がとても印象的な楽章です。
人材派遣会社のテレビCMとして使われていたこともあって、クラシック音楽ファンならずとも聞き覚えのある音楽です。(譜例①)
重厚かつ緊張感のある冒頭の和音はイ短調の主和音で構成され、チャイコフスキー自身は「モーツァルトへのオマージュで、彼の様式の模倣を意図しています(引用:ウィキペディア)」と書いていますが、様式は別としてその旋律はいかにもチャイコフスキーらしい、ドラマティックでメランコリーなものです。
序奏主題をリピートするためにブリッジとなる音階がさらに劇的な演出をし、繰り返される序奏主題を強く印象付けているように感じます。
ドラマティックな序奏に続く第1主題は、滔々と流れる川の流れのような広々とした雄大な旋律です。(譜例②)
豊かに流れる旋律の裏で刻まれる、パズルのピースのような細かい音型とのコントラストが見事です。
第二主題は軽やかに刻まれる瀟洒な雰囲気の旋律です。(譜例③)
低弦が刻む軽やかなピチカート(弦を指ではじく)に乗って奏でられる旋律は、心が浮き立つような躍動感に溢れ魅力的です。
楽曲はこれら二つの主題が再現され、再び重厚な序奏がコーダとして奏でられ、ドラマティックに第1楽章を終えます。
第2楽章:Waltz; Moderato (Tempo di valse)
第2楽章はいかにもチャイコフスキーらしい親しみやすいメロディが心を和ませる優雅で上品なロンド形式のワルツ(Waltz)です。(譜例④)
チャイコフスキーのワルツと言えば、バレエ音楽「くるみ割り人形」の終曲「花のワルツ」が有名ですが、この弦楽セレナーデの第2楽章もとても美しく素晴らしいワルツです。
繰り返し現れる譜例④のロンド主題は、中声部に現れた時は第1ヴァイオリンが、第1ヴァイオリンに現れた時は逆に中声部が美しく装飾を施し、その様は舞踏会で優雅に踊る女性の美しいドレスの袖のように感じられます。(譜例⑤)
第3楽章:Elegie; Larghetto elegiaco
エレジー(Elegie)と題された第3楽章は切なくも美しく、どこかノスタルジーを感じさせるような旋律が心に残る楽章です。(譜例⑥)
エレジー(Elegie)は日本語では『哀歌(あいか)』『悲歌(ひか)』などと訳されますが、この日本語訳がまた感傷的で曲想とマッチし胸に迫ります。
楽曲は哀愁に満ちた主題が前後に配置された三部形式で、中間部ではピチカートにのって奏でられる美しく伸びやかな旋律が自由に変奏され印象的です。(譜例⑦)
タイトルはエレジー(Elegie)となっていますが、楽曲は長調で書かれていて、感傷的な雰囲気をまといながらも美しい弦楽器の響きが心に浸みる楽章です。
最後は静かに消え入るように美しい和音の響きを残し終曲します。
第4楽章:Finale (Tema russo); Andante – Allegro con spirito
「ロシアの主題によるフィナーレ」のタイトルにあるように、この第4楽章では、序奏主題と主部の第1主題にロシア民謡の旋律が取り入れてあります。
そしてそれらのロシア民謡は、チャイコフスキーが1868年から1869年にかけてピアノ連弾用にまとめたロシア民謡集「50のロシア民謡」の中で聴くことが出来ますので、解説とともにYouTubeの音源を引用したいと思います。
第3楽章の静かな余韻を残したまま始まるかのような序奏主題には「50のロシア民謡」の第28曲「緑の牧場」の主題が使われています。(譜例⑧)
朝もやに包まれた緑の牧場から聞こえてくるような幻想的な響きの序奏の後、主部に入ると一転して快活な第1主題が演奏されます。
この旋律は「50のロシア民謡」の第42曲「緑のリンゴの木の下で」をモチーフにしたものです。(譜例⑨)
それに続くチェロが奏でる第2主題は豊かに流れる川のように流麗な旋律です。(譜例⑩)
展開部では2つの性格の異なる主題が絶妙に絡み合い高揚していきます。
再現部の後、第1楽章冒頭の序奏が現れると曲はクライマックスを迎えます。(譜例⑪)
ドラマティックに第1楽章冒頭部分が奏でられた後、再び第4楽章第1主題が快活に演奏され終曲します。
チャイコフスキー「弦楽セレナード」YouTube動画
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48
第1楽章(00:00)
第2楽章(09:51)
第3楽章(13:56)
第4楽章(23:49)
アラン・アルティノグリュ指揮:hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)
piccoloのツボ!ここを聴いて!
このコーナーでは今回ご紹介した作品の中から「是非ここを聴いて欲しい!」と言う管理人piccoloの独断と偏見によるツボをご紹介しています。
「全曲聴くのは長すぎて・・・」と感じられるクラシック初心者の方はぜひここだけでも聴いてみて下さい。
今回のpiccoloのツボは、第3楽章『エレジー(Elegie)』の中間部から、第3楽章冒頭部分に回帰する部分です。
この楽章では、冒頭に哀愁を帯びた主題が短く演奏された後、中間部では雰囲気の異なる美しい旋律が伸びやかに歌われます。
そして再び冒頭の部分に回帰していくこの場面では、高揚しきった中間部の旋律のエネルギーが徐々に減衰していき、はらはらと舞い降りるような第1ヴァイオリンのブリッジから、フェルマータの付いた休符で描かれた一瞬の静寂を挟んで、再び第3楽章冒頭の哀愁を帯びた旋律へと回帰していきます。
中間部の美しい旋律が秋の美しく紅葉した風景なら、第1ヴァイオリンのブリッジは秋の終わりを告げる寂しげな落葉のようにも感じられ、再び現れる冒頭主題は、静かにやってくる冬か、舞い降りて来る夜の帳のようにも感じられます。
その二つの季節や時間を繋ぐ、一瞬の静寂は、休符で描かれた音のない1小節ですが、そこにチャイコフスキーならではの息を吞むような美しさを感じるような気がしてなりません。
※こちらの動画は上記の譜例の少し前、中間部の旋律がピークを迎える辺りから再生するように設定しています。
ノルウェー室内管弦楽団
チャイコフスキー「弦楽セレナード」おすすめの名盤
管理人おすすめの名盤はこちら!
小澤征爾指揮:サイトウ・キネン・オーケストラ
【収録曲】
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
小澤征爾指揮
サイトウ・キネン・オーケストラ
録音:1992年9月
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こちらは前年の1991年までの海外ツアーを終えたサイトウ・キネン・オーケストラが、長野県松本市を本拠地にし、この1992年にスタートした「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で集った時に録音されたものです。
その演奏はとても重厚な響きが印象的、且つドラマティックで、胸が熱くなるような演奏です。
弦楽器の響きは豊潤かつ流麗で、1年に1度集う七夕オーケストラとは思えない一体感を感じる管理人イチオシの演奏です。
尚、天皇、皇后両陛下ご臨席のもと開かれた9月5日の松本文化会館での演奏会はDVDとして発売されていて、こちらでは小澤征爾さんならではの情熱的なタクトさばきも相まって、さらにドラマティックに感じられます。
こちらはメインプロのブラームスの気迫のこもった渾身の演奏や特典映像も楽しめる貴重な1枚です。
【収録曲】
チャイコフスキー:弦楽セレナード
ブラームス:交響曲第1番
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136~第2楽章(1993)
【特典映像】
・92年リハーサル (「プライム10 小澤征爾 ザ・リハーサル」より)
・弦楽セレナードより (2010) ドキュメンタリー
小澤征爾指揮
サイトウ・キネン・オーケストラ
カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【収録曲】
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調op.48
ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調op.22
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1980年
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第1楽章冒頭の序奏部分ではいかにもカラヤンらしい重厚さで、明らかに低弦を一足先に響かせているように感じるタクトに絡みつくような弦楽合奏の響きが印象的です。
反対にそれに続く主部では御年72歳とは思えない軽快で颯爽とした音楽運びで、コントラストが明快な音楽づくりになっているような印象を受けました。
第3楽章「エレジー」も、思いのほか早めのテンポ設定で、比較的あっさりとした印象を受けますが、流麗な旋律でのエレガントで上品な美しさは素晴らしいものがあるように感じます。
カップリングのドヴォルザークの弦楽セレナードと聴き比べ出来るのもおすすめポイントです。
コリン・デイヴィス指揮:バイエルン放送交響楽団
【収録曲】
1.チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 op.48
2ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 op.22
サー・コリン・デイヴィス指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:1986年(1)1987年(2)
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こちらのアルバムも先ほどのカラヤン&ベルリン・フィル盤と同じドヴォルザークの弦楽セレナードがカップリングされています。
演奏はかなり落ち着いた雰囲気の演奏で、音楽の推進力よりも、スコアの細部まで明確に浮き彫りにしたような端正な演奏のような印象を受けます。
落ち着いたテンポ設定でワルツもエレジーも、格調高く、気品あふれる美しさに満ちています。
劇的な音楽に傾倒しやすい管理人にとっては、少し物足りなさも感じますが、端正且つ堂々とした大人の音楽を感じるおすすめの名盤です。
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「カラヤン&ベルリン・フィル」「ビシュコフ&ベルリン・フィル」「フィリップ・アントルモン&ウィーン室内管」「オルフェウス室内管」「ネヴィル・マリナー&アカデミー室内管」「アムステルダム・シンフォニエッタ」「マルコ・ボーニ&コンセルトヘボウ室内管」「コリン・デイヴィス&バイエルン放送響」「ルツェルン祝祭弦楽合奏団」「パイヤール室内管」「ダニエル・ホープ&チューリヒ室内管」「ルイジ・ピオヴァーノ&聖チェチーリア国立音楽院弦楽合奏団」「スイス室内管」「フランツ・リスト室内管」「ヒコックス&シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア」「フィストゥラーリ&ロンドン響」「バルビローリ&ロンドン響」「ダニエレ・ガッティ&ロイヤル・フィル」「パウル・クレツキ&フィルハーモニア管」「アンタル・ドラティ&フィルハーモニア・フンガリカ」「オーヴェルニュ室内管」「アマデウス室内管」「ソンデツキス&リトアニア室内管」「ショルティ&イスラエル・フィル」「モスクワ室内管」「フェドセーエフ&モスクワ放送響」「コンドラシン&モスクワ・フィル」「アシュケナージ&サンクトペテルブルク・フィル」「ニュー・ストックホルム室内管」「バーンスタイン&ニューヨーク・フィル」「クーゼヴィッキー&ボストン響」「ミュンシュ&ボストン響」「スタインバーグ&ピッツバーグ響」「オーマンディ&フィラデルフィア管」「小澤征爾&サイトウ・キネン」他
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おすすめの名盤でご紹介した以外では、ネヴィル・マリナー&アカデミー室内管の演奏では、歯切れがよく軽快なタッチの弦楽セレナードを聴くことが出来ます。
筆者は比較的、重厚でドラマティックな音楽を好むので、ご紹介した盤の演奏が少し重々しく感じる方にはこちらもおススメです。
ビシュコフ&ベルリン・フィルの演奏では、カラヤンもびっくりのレガートとやや長めの音の処理が印象的です。楽章によっては対旋律が強調して聴こえる箇所があり、また違う聴こえ方がするのも面白いです。
ニュー・ストックホルム室内管の演奏もかなりレガートが際立つ演奏ですが、録音の状態も良く、いくぶん明るめのクリアな響きが印象的です。残響もやや長めで、天井の高いホールか教会で聴いているかのような演奏です。
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まとめ
チャイコフスキー自身が「強い内的衝動によって書いた」と書き残しているこの弦楽セレナードは、今日では弦楽合奏曲を代表する名曲として多くの人に愛されています。
セレナード(セレナーデ)は日本では夜曲あるいは小夜曲と訳され、モーツァルト以前の時代にあっては、貴族などの集う夜に演奏される機会音楽だったのでしょうが、この作品は、既にそうした枠組みを超えた、純粋な演奏会用の芸術作品として作曲されたことが、チャイコフスキーの遺した言葉からもわかるような気がします。
ユルゲンソン社から刊行された初版スコアには、「弦楽オーケストラはより多くの人数で演奏することが、作曲者の望みである」と書かれていることからも、室内楽的な小さな編成よりも、大きな編成を想定して作曲されたようで、実際の演奏会でも、比較的規模の大きい弦楽オーケストラで演奏されることが多いようです。
曲は30分程ですが、一度聴いたら忘れられないドラマティックな冒頭部分と、いかにもチャイコフスキーらしい親しみやすく心に残るメロディ、楽章ごとに異なる魅力的な主題のキャラクター、そして弦楽合奏の魅力を余すことなく伝える響きの多彩さなど、クラシック初心者の方でも気軽に楽しめる素晴らしい作品です。
「冒頭の部分しか知らない」という方はこの機会にぜひ全楽章聴いてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!
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