ショパン「別れの曲」【解説と無料楽譜】

2020年9月16日

ショパン「別れの曲」解説

「別れの曲」のタイトルで有名な「練習曲作品10第3番ホ長調」はポーランドの作曲家、フレデリック・ショパン(1810-1849)が作曲したピアノ曲です。

作品10の練習曲は12曲からなり、その第3曲にあたります。

曲集は1833年に発表され、ハンガリーの作曲家でピアニストのフランツ・リストに捧げられています。

タイトルの「別れの曲」は1935年に日本公開された若き日のショパンを題材にしたドイツ映画の邦題に因んだもので、同作品中でこの練習曲 作品10第3番がメインテーマ曲として取り上げられていたことに由来しています。
※次の項ではこの映画の簡単なあらすじをご紹介しています。

「別れの曲」のタイトルで親しまれているのは日本だけで、西欧では「Tristesse(悲しみ)」の愛称で親しまれていますが、ショパン自身が付けたものではありません。

この曲は映画やテレビドラマなど様々なシーンで使われていますが、特に1991年放映のテレビドラマ「101回目のプロポーズ」で武田鉄矢さん演じる主人公が浅野温子さん演じるヒロインにこの曲を不器用ながらも懸命に弾いて聴かせる姿が印象に強く残っています。

ショパンが弟子のグートマンに「私の一生で、これほど美しい旋律を作ることは二度とないだろう。」と語ったと伝えられるその抒情的な旋律は聴く人の心を惹きつけてやみません。

5分ほどの短い作品ですのでぜひ聴いてみてください!

映画「別れの曲」あらすじ

1830年、ショパンの祖国ポーランドでは圧政を続けるロシアからの独立の機運が高まっていました。

若き日のショパンの胸にも祖国への愛は火と燃えて、自ら剣を取ることも辞さない気構えでした。

音楽教師エルスナーはこれを危惧し、何とかしてショパンを芸術の都パリへ送ろうと考え、ショパンが愛するコンスタンティアにショパンに愛想をつかしたように振舞ってほしいと頼みます。

かくしてショパンが故郷を離れる日、コンスタンティアは涙でこれを見送るのでした。

パリへ出たショパンは祖国ポーランドで起こった蜂起の知らせに心を乱しますが、やがてその才能を開花させ芸術の都パリでもその名を知られるようになります。

そこで出会ったのはもう一人の天才、フランツ・リストと男装の麗人として知られる作家のジョルジュ・サンドでした。

ショパンの成功を知ってパリへ出て来たコンスタンティアは彼がジョルジュ・サンドと恋仲であるのを知り、ひとり淋しく彼をあきらめて故郷へ帰るのでした。

本作品はドイツ映画ですが、1934年にドイツ語版とフランス語版がそれぞれ別のキャストで製作されており、1935年に日本で公開されたのはフランス語版の作品です。

登場人物は実在の人物でコンスタンティアはワルシャワ音楽院の声楽科学生として出会い恋に落ち、ジョルジュ・サンドとの関係は10年にも及んでいます。

実際にこの作品を作曲したのもコンスタンティアのいる祖国ポーランドを離れて数年後のことですが、若き日のせつなくほろ苦い恋の思い出がその美しい旋律に織り込まれているのかどうかはショパンのみが知るところです。

2010年にショパン生誕200年を記念して上映された際の予告編がyou tubeにアップされていたのでご紹介したいと思います。

映画「別れの曲」予告編(ドイツ語版)

ショパン「別れの曲」youtube動画

ショパン練習曲作品10第3番ホ長調「別れの曲」

ピアノ:ヴァレンティーナ・リシッツァ

ヴァレンティーナ・リシッツァさんは1973年生まれ、ウクライナ出身のピアニストです。
現在はアメリカを拠点に世界各地でリサイタルを行い、オーケストラのソリストとしても活躍されています。
you tuberとしても有名な彼女は多数の録音をアップしておりクラシックプレーヤーとしては驚異的な再生数を記録しています。
ヴァレンティーナ・リシッツァ You Tubeチャンネル

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ショパン「別れの曲」無料楽譜

ショパン「練習曲作品10」無料楽譜(IMSLP)

※「別れの曲」は「練習曲作品10」の第3番になります。

上記のタイトルをクリックして、リンク先から無料楽譜をダウンロード出来ます。ご利用方法がわからない方は下記の記事を参考にしてください。

いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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