ショパン 英雄ポロネーズ

楽曲解説

ポロネーズ第6番はポーランドの作曲家、フレデリック・ショパンが1842年に作曲したピアノの為の作品です。

「英雄ポロネーズ」の通称で親しまれていますが、ショパン自身が付けたタイトルではありません。

ポロネーズはフランス語で「ポーランド風の」と言う意味で、その名の通りポーランドの民族舞踊を起源に持つ舞曲です。

ショパンは番号付きで知られる7曲も含め、習作も合わせると18曲のポロネーズを遺していますが、一番古い作品はわずか7歳の時に作曲しています。

それほどショパンにとってはポロネーズが子供の頃から親しんだジャンルの曲であったことがわかります。

ショパンの祖国ポーランドは長い間他国に侵略、分割統治されその圧政に不満が募っていました。ショパンは20歳の時に演奏旅行に旅立ちますが、その最中に祖国ポーランドで武装蜂起が勃発します。

しかしこの武装蜂起はロシアによって鎮圧され失敗に終わります。混乱を極める祖国に帰ることが出来なくなったショパンは紆余曲折を経てパリに居を構え、音楽活動を始めます。

以来39歳で亡くなるまで祖国ポーランドに帰ることはありませんでした。

故郷から遠く離れた地でショパンが描いた祖国ポーランドの音楽には特別の想いがあったのかも知れません。

楽曲は半音階的で劇的な雰囲気の漂う序奏と華やかで堂々とした風格の第1主題が鮮烈な印象を与えます。

ご年配の方々の中には1977年にテレビ放映された人気シリーズドラマ「赤い激流」の劇中で主人公を演じる水谷豊さんが何度もこの曲を練習する姿が大変印象的だったのでご記憶の方もいらっしゃるかと思います。

テレビの影響で当時ピアノを習っていた小学校の同級生がこの第1主題を何度も繰り返し弾いていたのを懐かしく思い出しました。

人気の刑事ドラマ「相棒」の中でも主演の水谷豊さんがこの曲を演奏するシーンがあったそうですが、これは「赤い激流」へのオマージュなのかも知れませんね。

全曲版を聴いてみよう!

ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄ポロネーズ」

最初にご紹介するのは1994年生まれ、韓国出身のチョ・ソンジンさんの演奏です。
チョ・ソンジンさんは2011年チャイコフスキー国際コンクール第3位、2015年にはショパン国際ピアノコンクールで優勝され今後の活躍が期待されています。

ピアノ:チョ・ソンジン

次にご紹介するのは1973年生まれ、ウクライナ出身のヴァレンティーナ・リシッツァさんの演奏です。
現在はアメリカを拠点に世界各地でリサイタルを行い、オーケストラのソリストとしても活躍されています。
you tuberとしても有名な彼女は多数の録音をアップしておりクラシックプレーヤーとしては驚異的な再生数を記録しています。
ヴァレンティーナ・リシッツァ You Tubeチャンネル

ピアノ:ヴァレンティーナ・リシッツァ

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