バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」

2020年5月8日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

激しいラテンのリズムに乗って大きく身体を揺らしながら演奏するオーケストラ。観客席から降り注がれるフラワーシャワーの中、果ては立ち上がり、トランペットを回しながら演奏します。

客席は総立ちで手拍子をしながら、熱狂的な歓声を上げます。

まずは有名な「マンボ」をダイジェストで聴いてみましょう!

バーンスタイン 「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニックダンス 第4曲「マンボ」

グスターボ・ドゥダメル指揮 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ

「ウエスト・サイド・ストーリー」の解説

ウエスト・サイド・ストーリー(ウエスト・サイド物語)はアメリカの作曲家で20世紀を代表する指揮者としても有名なレナード・バーンスタイン(1918-1990)が作曲したミュージカルのための作品です。

1943年、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団(現:ニューヨーク・フィルハーモニック)の副指揮者に就任したバーンスタインは、その年の暮れに高名な指揮者ブルーノ・ワルター(1876-1962)の代役としてニューヨーク・フィルの指揮台に立ち、一躍注目を集めます。

その後1958年に同オーケストラの音楽監督に就任するバーンスタインですが、この作品は1957年に初演が行われていますので、まさにその後の輝かしい指揮者人生の下地を作っている期間に作曲された作品です。

作曲家としてのバーンスタインはこの時期までに複数のミュージカルのための作品と交響曲などを既に手掛けています。

アメリカの演出家で映画監督でもあるジェローム・ロビンズ(1918-1998)原案である本作品はシェイクスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」を土台に、舞台を当時のニューヨークに移し、互いに抗争する2つの少年グループの間で出会う2人の男女の悲恋を描いています。

「ウエスト・サイド・ストーリー」のあらすじ

ここでは簡単なあらすじをご紹介します。登場人物も大変多いので主要なキャストに絞ってご紹介しようと思います。

第1幕

ニューヨークのウエスト・サイドでは互いの縄張りを巡り対立するポーランド系アメリカ人の非行グループ「ジェッツ(ジェット団)」とプエルトリコ系アメリカ人グループの「シャークス(シャーク団)」が今日も小競り合いを続けています。

その日の夜に行われるダンスパーティでシャークスのリーダー、ベルナルドに決闘の申し込みをしようとするジェッツのリーダー、リフは自らの相棒としてジェッツを抜けたトニーを誘いに行きます。

その夜のダンスパーティでベルナルドの妹、マリアと出会ったトニーは一目で恋に落ちます。

兄ベルナルドとマリアの婚約者チノによって引き離される2人ですが、トニーはマリアを追って路地裏を探し回ります。

マリアを探し出したトニーは彼女の家の非常階段で互いの気持ちを確かめ合います。

翌日、約束の決闘場所である高速道路の高架下へ姿を現すベルナルドとリフ。

2人を止めるとマリアと約束したトニーもそこへ現れますが、激昂した2人を止めることが出来ません。

ついにベルナルドはリフを刺し、トニーもリフのナイフでベルナルドを刺し殺してしまいます。

倒れたベルナルドとリフを前に立ち尽くすトニーですが、仲間に促されその場を後にします。

第2幕

決闘の場から逃げてきたチノによって兄ベルナルドが最愛の人、トニーによって殺されたと知らされるマリア。

チノがベルナルドの銃を懐に忍ばせ立ち去った後に、トニーが姿を現します。

トニーを責めるマリアですが、トニーが警察に出頭すると言い出すとそれを止めます。

再会を約束してマリアの元を後にするトニー、そこへ現れたベルナルドの恋人アニタは自分の兄を殺した男のことなど忘れてしまえとマリアに言います。

結局2人の気持ちは変わらないと諦めたアニタはマリアに伝言を頼まれて、トニーが匿われている勤め先のドラッグストアへ向かいます。

ベルナルドの恋人であったアニタを信用しないジェッツの面々はトニーに会わせるどころか、彼女をからかい侮辱します。

怒りに燃えるアニタは「マリアはチノに殺された!」と嘘をつきその場を去ります。

これを信じたトニーは自暴自棄になって自分も殺せと叫びながらチノを探します。

そんな中マリアの姿を見つけたトニーは駆け寄ろうとしますが、その瞬間チノの銃弾によって倒れます。

トニーを抱きかかえるマリアの元へジェッツとシャークス双方が駆け付けます。

チノから銃を奪い「みんなが彼を殺した!」と皆に銃口を向けるマリアでしたが、結局はその場に泣き崩れ、やがてトニーの遺体を運ぶ葬列が舞台を後にし、物語は幕を閉じます。

映画「ウエスト・サイド・ストーリー」

この作品は初演の4年後の1961年にナタリー・ウッド、リチャード・ベイマーの主演で映画化されています。

この作品は第34回アカデミー賞で監督賞をはじめとした10部門で受賞しています。

この映画の中でもバーンスタインの音楽が魅力的に使われているので、少しご紹介したいと思います。

映画 ウエスト・サイド・ストーリーより「Tonight」

同じシーンをミュージカル版のアレンジで聴いてみましょう。

ジョン・ウィルソン指揮 ジョン・ウィルソン・オーケストラ
マリア役:シエラ・ボーゲス トニー役:Julian Ovenden
BBC Proms 2012より ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)

映画 ウエスト・サイド・ストーリーより「Maria」

映画 ウエスト・サイド・ストーリーより「Somewhere」

「シンフォニック・ダンス」youtube動画

1960年、バーンスタインは映画化された時にオーケストレーションを担当したシド・ラミンとアーウィン・コスタルの協力を得て、ミュージカル中の主要な曲を集めて、オーケストラのための演奏会用組曲として編曲しました。

バーンスタイン 「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニックダンス

1.プロローグ (Prolog)【00:00】
2.サムウェア (Somewhere)
【04:30】
3.スケルツォ (Scherzo)
【08:38】
4.マンボ (Mambo)
【10:22】
5.チャチャ (Cha-Cha)
【12:45】
6.出会いの場面 (Meeting Scene) -クール (Cool) -フーガ (Fugue)
【13:46】
7.ランブル (Rumble)
【18:35】
8.フィナーレ (Finale)
【19:29】

アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮 hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)

いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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