バッハ(シロティ編)「前奏曲第10番ロ短調」

2020年5月20日

バッハ(シロティ編)「前奏曲第10番ロ短調」解説

今回はいつもとは少し違いバッハの曲を編曲した作品をご紹介したいと思います。

私がまだ高校生の頃に近くのレンタルレコード店でレコードだったかCDだったか記憶が定かではないのですが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲をレンタルしたことがありました。

ピアニストは旧ソ連を代表するピアニスト、エミール・ギレリス、オーケストラは旧ソ連のオーケストラのように記憶していましたが、ネットで調べてみるとズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルだったようです。

私の記憶違いでなければライブレコーディングだったと思うのですが、録音状態もいまいちであまり良い印象はなかったのですが、アンコールでギレリスが弾いたバッハにとても感動し、ダビングしたテープが擦り切れるまで聴いた覚えがあります。

それが今回ご紹介する「前奏曲第10番ロ短調」です。

元になっているのはヨハン・セバスティアン・バッハ作曲の「平均律クラヴィーア曲集第1巻より第10番ホ短調BWV855」です。

「平均律クラヴィーア曲集」の解説については長くなりそうなのでまた別の機会にしたいと思いますが、長調と短調合わせて24の全ての調で作曲された前奏曲とフーガのうちの1作品です。

編曲作品と言っても調性も違えば雰囲気もかなり異なるので、よく聴かないと気付かないかも知れませんね。

まずは原曲のバッハの演奏を聴いてみたいと思います。

ヨハン・セバスティアン・バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より第10番ホ短調BWV855

チェンバロ:Frédérick Haas

バッハの時代にはまだピアノは発明されたばかりで広く普及する前でしたが、ピアノでの演奏も聴いてみましょう。

ピアノ:ヴィキングル・オラフソン

アレクサンドル・シロティ

アレクサンドル・シロティ(1863-1945)はロシアのピアニスト、作曲家で指揮者としても活躍しました。

ウィキペディアによればロシア語読みではジロティが近いらしいですが、これまでの慣例でシロティの表記の方が多いような気がします。

フランツ・リストに師事し、ラフマニノフとは従兄弟の関係にあったそうです。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の初演に際しては指揮者を務めています。

このシロティが上記の作品を編曲したのものが、今回ご紹介する前奏曲第10番ロ短調で、曲はシロティの娘に捧げられています。

シロティは他のバッハ作品の編曲も手掛けており、シャコンヌのピアノ版への編曲はブゾーニによるものが有名ですが、シロティも編曲した作品を遺しています。

原曲は前奏曲とフーガからなっていますが、シロティはこの前奏曲の部分をアレンジしています。

原曲とは趣も異なり憂いが漂う雰囲気に満ちています。これにはロ短調と言う調性も大きく影響しているように思います。

憂いの中にもピアノが奏でる一つ一つの音に美しさが秘められていて心が惹きつけられます。

短い作品ですが心に残る作品です。ぜひ聴いてみてください。

バッハ(シロティ編)「前奏曲第10番ロ短調」youtube動画

ヨハン・セバスティアン・バッハ(シロティ編曲)前奏曲第10番ロ短調

ピアノ:ヴァレンティーナ・リシッツァ

ピアノ:George Harliono

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