ラヴェル「マ・メール・ロワ」【解説とyoutube動画】

2020年9月20日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

ラヴェルの紡ぎ出す弦楽器の調べは言葉では言い表せないほど美しく情感豊かです。

ハープの調べに導かれるヴァイオリンのソロもとても繊細な美しさに満ち溢れています。

このわずか3分足らずの部分を聴いただけでもラヴェルの描いた世界に魅了されます。

まずは終曲「妖精の園」をダイジェストで聴いてみましょう。

サイモン・ラトル指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ヴァイオリンのソロを弾いているのは、カラヤン時代からコンサートマスターを務められた安永徹さんです。2009年に惜しまれつつ退団された後は日本で活動をされています。

作曲の背景

「マ・メール・ロワ」はフランスの作曲家、ラヴェルが作曲したピアノ曲及び管弦楽組曲です。

元々は友人の2人の子供のために書かれた曲で、そのためオリジナルはピアノ連弾(1台のピアノを2人で演奏)のための作品となっています。

1910年に書き上げられたこの曲を翌年にオーケストラ用に編曲したものが次の動画で紹介する管弦楽組曲版です。

この曲には後にバレエのためにさらに新たな曲を加えて編曲されたバレエ版もありますが、この記事では割愛させていただきます。

タイトルの「マ・メール・ロワ」はフランス語で、英語圏で言うところの「マザー・グース」のことです。

これは西欧で伝承されてきた童謡なのですが、18世紀に出版された本のタイトルとして使われたことから、その言葉そのものが伝承童謡全体を指すようになりました。

日本語に訳すと「ガチョウ婆さん」「ガチョウおばさん」と言った感じのようです。

ラヴェル「マ・メール・ロワ」解説

第1曲 眠れる森の美女のパヴァーヌ

フルートから弦楽器に引き継がれる幻想的なメロディが夢の中を漂っているような素敵な曲です。

第2曲 親指小僧(1:35)

この曲も幻想的な雰囲気を醸し出しており、イングリッシュホルンのソロが印象的です。
途中、鳥のさえずりが聞こえてきます。

第3曲 パゴダの女王レドロネット(5:20)

パゴダ(仏塔)に住む中国の首振り陶器人形の物語。
木管楽器の奏でる短い序奏に続きフルートとピッコロが愉快に踊るように動き回ります。

メロディは東洋的でエキゾチックな魅力にあふれています。
軽快で楽しい曲想の中にもラヴェルらしい繊細で美しい響きがあちこちに聴こえてきます。

第4曲 美女と野獣の対話(9:00)

クラリネットが演奏する美女のテーマとコントラファゴットで表現される野獣のテーマのコントラストが見事な1曲です。

第5曲 妖精の園(14:10)

弦楽器が静かに美しい旋律を奏でながらゆっくり高揚していきます。
眠りの森の美女が王子の口づけで目を覚ますシーンです。

冒頭のダイジェスト動画で紹介した通り、息を吞むような美しい調べを奏でながらクライマックスを迎えます。

ラヴェル「マ・メール・ロワ」youtube動画

ラヴェル「マ・メール・ロワ」

エドワード・ガードナー指揮:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

ラヴェル「マ・メール・ロワ」ピアノ版動画

オーケストラ版の元となったピアノ連弾版も聴いてみましょう。

次の動画では1曲目の「亡き王女のためのパヴァーヌ」に続き2曲目に演奏しています。(6:30付近から)

オーケストラ版とはまた趣が異なって面白いので、ぜひ聴き比べてみてください!

ピアノ イタマール・ゴラン、井上奈津子

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最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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