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リヒャルト・シュトラウス「祝典前奏曲」【解説とyoutube動画】

2020年9月13日

作曲の背景

祝典前奏曲 ハ長調 作品61(独:Festliches Präludium)はドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)が1913年に書き上げた管弦楽曲です。

19世紀末、数々の交響詩を作曲したR.シュトラウスは20世紀に入ってからはオペラ作品に注力しだします。

マーラーと同じように指揮者としても活躍していたR.シュトラウスは1913年、オーストリアのウィーンに竣工したコンサートホール、ウィーン・コンツェルトハウス(独:Wiener Konzerthaus)の落成式のために楽曲を委嘱されます。

その時作曲されたのが今回ご紹介する「祝典前奏曲」です。このホールはウィーン交響楽団の本拠地として知られています。

ウィーン・コンツェルトハウス

オーケストラは5管編成の大規模な編成にパイプオルガンやバンダと呼ばれる金管楽器の別動隊が加えられる華やかな編成となっています。

R.シュトラウス「祝典前奏曲」の解説

楽曲はパイプオルガンによる壮麗な導入から、すぐに沸き立つような金管楽器のファンファーレ風の楽句が現れ堂々と始まります。(譜例①)

譜例①:スコア(総譜)冒頭部分

オーケストラの奏でる旋律は常に鳴り響くパイプオルガンの響きと相まって、荘厳な雰囲気を醸し出します。

一旦静けさを取り戻した旋律は拍子を3拍子から2拍子に変え、静かに動き出しますが、個人的には少しブラームスの交響曲第1番の終楽章を思い起こさせます。(譜例②)

譜例②:演奏動画03:55

この旋律はその後、祝祭的な雰囲気の中輝かしく展開されていき、金管楽器による壮麗なコラール風の旋律へと導いていきます。(譜例③)

譜例③:演奏動画07:00

この旋律が高揚しきると冒頭のパイプオルガンの主題が再現され、クライマックスへと向かいます。

最後は壮大なスケールで主題が演奏された後、トランペットのバンダも加わって華やかに終曲します。

R.シュトラウス「祝典前奏曲」のyoutube動画

R.シュトラウス:祝典前奏曲 ハ長調 作品61

ゲルゲイ・マダラシュ (Gergely Madaras)指揮:ハンガリー放送交響楽団

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