チャイコフスキー「序曲《1812年》」【解説とyoutube動画】

2020年9月20日

チャイコフスキー「序曲《1812年》」解説

序曲「1812年」はロシアの作曲家、チャイコフスキーが1880年に作曲した演奏会用序曲。

西暦1812年はナポレオンがロシア遠征をした年です。

曲は楽譜出版社からの依頼で、残されている書簡からするとあまり気乗りしなかったようですが、友人の音楽家ニコライ・ルビンシテインの後押しもあって作曲に至ったようです。

冒頭のヴィオラとチェロによる静かな旋律は聖歌「神よ汝の民を救い」に基づいています。

聖歌が高揚して終わると一転して暗雲が立ち込めるような不安気な音楽が展開されます。

徐々に激しくなってくる弦楽器の旋律の後ろから聴こえてくるのはフランス国家「ラ・マルセイエーズ」です。
(【5:40】頃から金管楽器によって演奏されています。)

戦火の間にしばしの平穏が訪れたかのようにロシアの郷愁を思い起こさせるような美しい旋律が聴こえ、舞踏的な音楽も聴こえてきます。

束の間の平穏は終わり音楽が激しくなると再び「ラ・マルセイエーズ」が聴こえてきます。

戦いは山場を迎えたのか金管楽器が「ラ・マルセイエーズ」を高らかに奏でる中、大砲が打たれます。(12:30)

そしてフランス軍が撤退するかのように弦楽器が音階を下りながら旋律が減衰していきます。

冒頭の主題が鐘を伴いながら壮大に演奏される様子は、まるで威風堂々のロシア軍の姿を描いているかのようです。(13:25)

最後はフランス国家に変わりロシア帝国国歌が高らかに演奏され、再び大砲を伴いながら勝利を告げクライマックスを迎えます。(13:53)

このロシア帝国国歌は「スラヴ行進曲」でも引用されているので、聴き比べてみるのも面白いかも知れませんね。

演奏にあたって指示されている「大砲」はもちろん実際のものを使うのは困難なので、コンサートではバスドラムや録音で代用されることが多いようです。

今回紹介する動画のように音楽祭や野外イベントなどでは実際の小銃や大砲の空砲が使用されることもあるようですね。

チャイコフスキー「序曲《1812年》」youtube動画

チャイコフスキー「序曲《1812年》」

アントニオ・パッパーノ指揮:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

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