ショスタコーヴィチ「祝典序曲」

2020年5月31日

ショスタコーヴィチ「祝典序曲」の解説

祝典序曲イ長調作品96はソビエトの作曲家、ドミートリイショスタコーヴィチ(1906-1975)が作曲した管弦楽曲です。

この作品は1954年の十月革命37周年記念演奏会にあたりボリショイ劇場管弦楽団からの委嘱により作曲されたと言われていますが、1947年に十月革命30周年を記念して作曲されたとも、1952年のドン=ヴォルガ運河の開通を記念して作曲したとの説もあり、作曲の経緯に関しては不明な部分も多いようです。

トランペットの晴れやかで爽快なファンファーレにはじまり、クラリネットから弦楽器へと受け継がれる快活な旋律が疾走します。

中間部に現れるホルンとチェロによる抒情的な旋律もスピード感を失うことなく演奏され、終始ドライブ感を失わないまま最後は再び冒頭のファンファーレが「バンダ」と呼ばれる金管楽器の別動隊を加え華やかに響き渡り、クライマックスを迎えます。

ショスタコーヴィチ「祝典序曲」のyoutube動画

ショスタコーヴィチ祝典序曲イ長調作品96

パブロ・エラス=カサド指揮 hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)

ショスタコーヴィチ「祝典序曲」吹奏楽版

この作品は吹奏楽のために編曲されて大変人気を博しています。

日本国内で演奏される機会は原曲のオーケストラ版よりも圧倒的に多いと思います。

中間部のホルンとチェロの抒情的な旋律はホルンとサクソフォンで演奏されています。

こちらの動画では最後のファンファーレにバンダが加わりより華やかな演奏になっています。

ショスタコーヴィチ(上埜孝編曲)祝典序曲

若林義人指揮 龍谷大学吹奏楽部

ショスタコーヴィチ「祝典序曲」の名盤

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【収録曲】
ショスタコーヴィチ
交響曲第6番ロ短調 Op.54
劇付随音楽『リア王』組曲
祝典序曲 イ長調 Op.96
交響曲第7番ハ長調 Op.60『レニングラード』

アンドリス・ネルソンス指揮
ボストン交響楽団

録音時期:2017年、2018年

ショスタコーヴィチの交響曲などのカップリング曲として収録されることの多い「祝典序曲」ですが、このアルバムはネルソンスが音楽監督を務めるボストン交響楽団とのショスタコーヴィチ交響曲全曲録音シリーズ第4弾となる作品です。

「祝典序曲」の録音は旧ソ連出身の指揮者とオーケストラによるものも多いですが、1978年、当時まだソ連領だったラトヴィアに生まれたアンドリス・ネルソンスは、ソビエトの音楽的伝統のもとで教育された、最後の指揮者の一人でもあります。

冒頭とクライマックスに現れる印象的なファンファーレは重厚で大仰に感じる演奏も多いですが、ネルソンスはすっきりと明瞭でシャープな印象のアプローチをしているように感じます。

テンポアップしてからの主部では勢いに任せて超快速に演奏される録音も面白いかも知れませんが、ここでは快適なテンポにコントロールされ勢いと言うよりも軽快さとクリアさが心地よいドライブ感を生み出しているように感じます。

大仰なファンファーレと「イケイケ」の勢いのある演奏が好みの方は【スヴェトラーノフ&ロシア国立交響楽団盤】【ネーメ・ヤルヴィ&スコティッシュ・ナショナル管弦楽団盤】あたりがオススメです。

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