ヴェルディ 「運命の力」序曲

2019年6月7日

楽曲解説

「運命の力」序曲はイタリアの作曲家、ヴェルディが作曲した歌劇「運命の力」の序曲。

1862年に作曲された原典版を1869年に改訂した時に作曲されました。歌劇のあらすじはおおよそ次の通りです。

愛し合う二人の主人公、レオノーラとアルヴァーロはレオノーラの父からアルヴァーロの出自を理由に結婚を反対されていました。二人が駆け落ちをしようとしているところにその父があらわれ、アルヴァーロは彼女の父を銃の暴発で誤って殺してしまいます。二人は別れ別れに逃げますが、レオノーラの兄ドン・カルロは家族の汚名をそそぐべく復讐の旅に出ます。彼はアルヴァーロと紆余曲折の末に出会い、ある洞穴の前で決闘を行いますが深手を負います。最後を看取ってもらうために洞穴に住むと言う隠者に声をかけたアルヴァーロはそこで世を捨てて隠者として暮らしていたレオノーラに再会します。愛する人の父と兄に手をかけてしまったアルヴァーロ。レオノーラは死にゆく兄のもとへ駆けつけますが、その兄に刺され致命傷を負いアルヴァーロの前で息絶えます。

冒頭、金管楽器で演奏される3つの音は主人公2人の運命を象徴しているようで印象的です。

その後、悲劇的な運命を予感させるような不安な旋律があらわれますが、これは歌劇全体を通じて用いられています。

冒頭の3つの音が繰り返された後にあらわれる旋律はドン・カルロとアルヴァーロの二重唱から採られています。(0:45)

(1:38)付近からあらわれる美しい旋律はレオノーラが聖母に許しを請う場面で歌われるアリアです。

10分足らずの曲に物語の内容を集約したかのような、様々なテーマが演奏されます。

最後は疾走感を増しながらクライマックスを迎えます。

コンサート・プログラムとして単独で取り上げられる機会の多い序曲です。

全曲版を聴いてみよう!

シャン・ジャン指揮 ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管弦楽団

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