ブラームス「大学祝典序曲」

2020年5月9日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

金管楽器がゆったりと奏でる讃美歌風の旋律が木管に引き継がれ大きな波になると、オーケストラがエネルギッシュに躍動します。

まずはダイジェストで聴いてみましょう。

ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮者のネーメ・ヤルヴィは1937年生まれ、旧ソ連エストニア出身の指揮者でNHK交響楽団の首席指揮者として日本でも活躍するパーヴォ・ヤルヴィの父親です。

ブラームス「大学祝典序曲」の解説

大学祝典序曲 ハ短調 作品80はドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1880年に作曲した管弦楽曲です。

この前年の1879年にブラームスはドイツのブレスラウ大学(現在はポーランド)から名誉博士号の称号を授与されます。

この作品はその答礼として作曲された作品で、初演は翌1881年にブラームス自身の指揮で行われています。

ブラームスはこの作品の作曲中に悲劇的序曲と言う性格の対照的な作品も作曲していて、1880年9月13日のクララ・シューマンの誕生日にクララとブラームスのピアノ連弾で2曲共に試演しています。

祝典序曲と聴くと華やかな金管のファンファーレで始まるようなイメージがありますが、冒頭部分は遠くから暗い雰囲気の行進曲が近づいてくるかのような始まりです。

楽曲に明るい光が射しこみ始めるのはこの曲に引用された最初の学生歌が現れる辺りからです。

楽曲の中には4つの学生歌が引用されていますが、ブラームスのオリジナルの主題を交えながら、実に巧みに織り込んであるので聴く人に継ぎはぎのようなイメージをまったく感じさせません。

元となっている学生歌のタイトルと登場する場面は次の通りです。
※タイトルの日本語訳はウィキペディアを参照しています。

Wir hatten gebauet ein stattliches Haus(僕らは立派な学び舎を建てた)(02:18)

Landesvater(祖国の父)(04:03)

Was kommt dort von der Höhe?(あそこの山から来るのは何)(04:50)

Gaudeamus igitur(いざ楽しまん)(09:25)

ブラームス自身はこの作品を「学生の酔いどれ歌のひどくがさつなメドレー」と自虐的に語ったそうですが、創意工夫に満ち溢れた独創的な作品であることはお聴きいただければすぐにわかることだと思います。

10分程度の短い作品ですので気軽にお楽しみください。

ブラームス「大学祝典序曲」のyoutube動画

ブラームス 大学祝典序曲 ハ短調 作品80

Johannes Marsovszky指揮 オーブダ ・ダヌビア管弦楽団

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