ベートーヴェン「エグモント」序曲【解説とyoutube動画】
目次
まずはダイジェストで聴いてみよう!
重厚な響きで演奏される劇的な旋律、短い曲の中にもベートーヴェンらしい雄弁さが随所に聴かれます。
まずはダイジェストで聴いてみましょう。
小澤征爾指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン「エグモント」序曲の解説
「エグモント」はドイツの詩人ゲーテの戯曲「エグモント」のためにベートーヴェンが作曲した劇付随音楽。
序曲も含めて10曲が作曲されました。今日では全曲が演奏されたり、劇そのものが上演される機会は多くはありませんが、この序曲は単独でコンサートプログラムとして取り上げられる機会も多い作品です。
ゲーテはベートーヴェンより20歳余り年上ですが同時代の人で、ベートーヴェンはゲーテのことをかなり敬愛していたようです。
ウィーン宮廷劇場の支配人から依頼を受け、この作品を書き上げたのは1810年のこと。
原作の舞台は16世紀のスペイン領であったネーデルランド。圧政に対抗するエグモント伯爵は逮捕、投獄されることに。恋人クレールヒェンはエグモントの処刑を阻止しようと民衆を募りますが、エグモントの処刑が決まったと聞いて絶望し、自ら命を絶ちます。処刑の日を迎えた朝、クレールヒェンの姿をした女神が現れ、彼の勇気ある死がネーデルランドに自由をもたらすことを告げます。
こうしてエグモントは英雄として勇気ある死を迎えるのです。
曲はエグモントの悲劇的な運命を予感するかのように悲痛な叫びに似た響きで幕を開けます。
重々しく足を引きずるような旋律が流れたかと思うと、テンポは一転し劇的に展開していきます。
冒頭から暗雲が立ち込め、嵐の中を行くかのような険しい雰囲気の曲想ですが、最後は原作の物語と同じく勝利へと昇華していきます。
10分ほどの曲ですので「ベートーヴェンは聴いてみたいけど、交響曲はちょっと長いかな?」と思われる方にはちょうど良いかも知れませんね?
ベートーヴェン「エグモント」序曲のyoutube動画
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クルト・マズア指揮:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
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