モーツァルト「交響曲第25番」【解説とyoutube動画】

2020年9月19日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

サリエリに残された唯一の手段はー

モーツァルトをこの世から消してしまうことだった!

映画「アマデウス」より

モーツァルトの半生を、彼を妬む宮廷音楽家サリエリの視点から描いた話題作、1984年のアカデミー賞を総なめにした映画『アマデウス』で使われたことで有名な第1楽章をダイジェストで聴いてみましょう!

※サリエリがモーツァルトを殺害したと言う史実は勿論ありませんが、この映画最大のフィクションであるこの奇想天外とも言える設定がとてもよく出来ていて素晴らしい映画です。ご覧になっていない方はぜひ見てみてください!

トレヴァー・ピノック指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

トレヴァー・ピノックさんは1946年生まれのイギリスの指揮者です。

オルガン、チェンバロ奏者でもあるピノックさんは1973年にバロック音楽が栄えた時代に使われていた古楽器、いわゆるピリオド楽器を用いた楽団、イングリッシュ・コンサートを設立し、当時のクラシック音楽界でのひとつの流行とも言える古楽器演奏のスペシャリストとして活躍されている方です。

作曲の背景

今回ご紹介するのはオーストリアの作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト が1773年に書き上げた交響曲第25番です。

番号付きで知られる41曲の交響曲の内、短調で書かれた作品はこの第25番と第40番の2曲のみで、2曲ともト短調で書かれています。

それ以外にも番号の付されていない交響曲が複数見つかっており、実際には50曲近くの交響曲を書いたと推定されています。

ただこれらの作品の中には他の作曲家のものと思われる作品も複数あり、また既に散逸してしまった作品の可能性も考慮すると実際のモーツァルトの真作交響曲は何曲であったのかは推測の域を出ないようです。

1773年、この年の3月に3度目のイタリア旅行から戻ったモーツァルトはわずか2ヶ月足らずの間に4曲もの交響曲を完成させています。

その後7月に今度はウィーンに赴き、2ヶ月の滞在の間に生まれたのがこの交響曲第25番です。

イタリア風の影響からはすでに脱却し、モーツァルトの交響曲の中でも独特の雰囲気を持った作品になっています。

第1楽章冒頭の旋律は1984年公開の映画「アマデウス」でも印象的に用いられご記憶されている方も多いかと思います。

またテレビCM等でも使われていたので、聞き覚えのある方もいるかも知れませんね。

この曲にはハイドンの交響曲第39番からの影響を指摘する声もありますが、ト短調と言う同じ調性、4本のホルンを採用していると言う編成上の共通点、切迫感のある曲想という点での類似性はあるのかも知れませんね。

ハイドンと親交の深かったモーツァルトですが、実際に影響を受けたのかどうかはさて置き、どちらも素晴らしい作品なので、聴き比べてみるのも楽しみ方のひとつですね。

モーツァルト「交響曲第25番」解説

第1楽章 Allegro con brio

映画「アマデウス」で使われた有名な部分です。

シンコペーションのリズムと相まって奏でられる短調の旋律が切迫感のある雰囲気を醸し出していますが、中間部では明るさも感じられます。

第2楽章 Andante(08:25)

穏やかで柔らかい表情のオーケストラの旋律に、ファゴットが2つの音で応答する様は、部屋のドアからおじさんが首を出して返事をしているような雰囲気がして口元が緩んでしまいます。

第3楽章 Menuetto Trio(12:00)

メヌエットはヨーロッパの舞曲のひとつですが、ここは少し影を持った表情を感じます。

中間部のトリオでは対照的に明るく穏やかな表情でオーボエが歌います。

再び繰り返されるメヌエットとの表情の対比が素晴らしいですね。

第4楽章 Allegro (15:35)

力強くモーツァルトにしては少し分厚い響きが印象的です。

この曲ではホルンが4本と大きな編成を採用しているためかも知れません。

モーツァルト「交響曲第25番」youtube動画

モーツァルト 交響曲第25番ト短調 K.183

フランソワ・ルルー指揮 hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)

フランソワ・ルルーさんは1971年生まれ、フランス出身のオーボエ奏者です。

パリ・オペラ座管弦楽団、バイエルン放送交響楽団を経て、現在はソロや室内楽をはじめ指揮など幅広い活躍をされています。

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最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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