ビゼー「アルルの女」第2組曲【解説とyoutube動画】
目次
まずはダイジェストで聴いてみよう!
打楽器の軽快なリズムに乗ってフルートとピッコロがファランドールの旋律を奏でます。
テンポは徐々に速くなり音楽が高揚すると第1組曲の前奏曲冒頭の有名なテーマが交錯しながらクライマックスを迎えます。
まずは終曲「ファランドール」をダイジェストで聴いてみましょう。
カラヤン指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
作曲の背景
アルルの女はフランスの作曲家、ビゼーが1872年に作曲した劇付随音楽。
原作はフランスの小説家、ドーデが書いた戯曲。
物語のあらすじはザックリとですが次のような感じです。
フレデリはアルルで出会った女に心惹かれ、のぼせ上がっています。素性の知れない女との恋に気を揉む母のローザでしたが、結局は2人の中を許します。
一方でフレデリに密かな恋心を抱いている幼なじみのヴィヴェットはその話しを聞いて傷心します。
結婚話は進みかけますが、アルルの女の男と称する男が現れ、証拠の恋文をつきつけます。
絶望し、憔悴しきったフレデリですが、ヴィヴェットの一途な愛と真心に打たれ、アルルの女を忘れてヴィヴェットと結婚することを決意します。
婚礼の準備の中、アルルの女が他の男と駆け落ちすることを聞いたフレデリは嫉妬に狂い錯乱する中、小屋の上から身をおどらせて命を絶ちます。
ビゼー「アルルの女」第2組曲の解説
第1組曲はビゼー自身が演奏会用に組曲として編成したものですが、第2組曲はビゼーの死後、1879年に友人の作曲家、エルネスト・ギローによって完成されたものです。
第1曲「パストラール」
重厚な響きでゆったりと歩いているかのような曲想ですが、途中からは雰囲気が変わり舞踏的な曲想になります。
第2曲「間奏曲」(6:00)
重々しい前奏に続き、郷愁を誘うような美しい旋律がアルトサクソフォンとホルンによって奏でられます。
第3曲 「メヌエット」(10:40)
ハープの伴奏にのってフルートが美しく歌うこのメヌエットは、この組曲の中で最も有名な曲ですが、この曲はビゼーの歌劇「美しきパース(ペルト)の娘」からの曲で、「アルルの女」の劇中では演奏されません。
第4曲 「ファランドール」(15:00)
第1組曲の前奏曲に出てくる民謡「3人の王の行進」に基づく旋律が力強く演奏された後、打楽器のリズムに乗ってフルートとピッコロが速いテンポでファランドール(南フランス、プロヴァンス地方の舞曲)のメロディを奏します。
最後には二つの旋律が同時に演奏され,華やかなクライマックスを迎えます。
ビゼー「アルルの女」第2組曲のyoutube動画
ビゼー「アルルの女」第2組曲
寺岡 清高指揮:浜松国際管楽器アカデミー・フェスティバルオーケストラ
フルートは工藤重典さん、アルトサクソフォンは須川展也さんのソロで、いずれも日本を代表する管楽器奏者の方々です。
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