ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」【解説とyoutube動画】
目次
「ラデツキー行進曲」の解説
「ラデツキー行進曲」作品228はオーストリアの作曲家、ヨハン・シュトラウス1世(1804-1849)が作曲した行進曲です。
ヨハン・シュトラウス1世は「ワルツ王」と称されるヨハン・シュトラウス2世の父で、「ワルツの父」と呼ばれ19世紀のウィーンの社交界でワルツを流行させるのに大きな役割を果たしました。
ワルツの他にもポルカやギャロップなど気軽な音楽を作曲して、自身の率いる楽団で演奏したシュトラウスは、ウィーンを中心に高い名声を得ましたが、彼以上に名声を博した長男、ヨハン・シュトラウス2世の活躍によって、少し影が薄くなってしまった印象は否めません。
タイトルにある「ラデツキー」は当時オーストリア帝国領であった北イタリアでの民族独立紛争を鎮圧したオーストリア軍の将軍の名前です。
「ラデツキー行進曲」は1848年に行われたこの戦いの勝利を記念する祝典のために作曲された作品です。
この行進曲はシュトラウスの代表作となり、当時のオーストリア帝国を象徴する作品となりました。
共和国となった現在でも国家を象徴する曲として親しまれ、日本でも中継されているウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の恒例のニューイヤーコンサートでも、毎年のようにアンコールプログラムとして取り上げられています。
これからご紹介する動画もそのニューイヤーコンサートでの演奏です。
タクトを振るヤンソンスと手拍子をする聴衆の姿から実に楽しそうな雰囲気が伝わります。一度でいいから実際に会場で聴いてみたいものです。
「ラデツキー行進曲」のyoutube動画
ヨハン・シュトラウス1世:「ラデツキー行進曲」作品228
マリス・ヤンソンス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
「ニューイヤー・コンサート2016」
録音時期:2016年1月1日
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
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