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ヨハン・シュトラウス2世「春の声」【歌詞と解説】

2020年9月20日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

心が浮き立つような軽快なワルツのリズムにのって、ソプラノが伸びやかに春の喜びを歌います。

まずは冒頭の部分をダイジェストで聴いてみましょう。

ソプラノ:プリティ・イェンデ
ヴェルビエ音楽祭2015より

プリティ・イェンデは1985年生まれ、南アフリカ出身のソプラノ歌手です。

「Amazon Music Unlimited」なら歌曲も存分に楽しめます!

ヨハン・シュトラウス2世「春の声」解説

「春の声」作品410(独:Frühlingsstimmen)はオーストリアの作曲家でワルツ王の異名を持つヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)が1882年に作曲したワルツです。

大変有名な曲なので一度は耳にされたことがあると思いますが、曲名をご存じの方は少ないかも知れませんね。

既に絶大な人気と名声を誇っていた57歳になるシュトラウスが、晩餐会で親交のあった作曲家でピアニストのフランツ・リスト(1811-1886)と同席した際に、余興で即興的に演奏されたものをまとめ上げた作品だと伝えられています。

現在は管弦楽曲として演奏されることが多いかもしれませんが、ダイジェスト動画でご紹介したように、元々はオーケストラ伴奏の歌曲として発表されました。

歌詞は劇作家リヒャルト・ジュネ(1823-1895)の詩に基づくもので、春の訪れの喜びを謳う内容で、シュトラウスはこれに春らしく朗らかな曲を付けました。

当時のシュトラウスは57歳ですが、実に若々しく瑞々しい、どこかウキウキするようなメロディが印象的です。

ヨハン・シュトラウス2世「春の声」歌詞

リヒャルト・ジュネによる歌詞の一部をドイツ語と日本語訳でご紹介したいと思います。

Die Lerche in blaue Höh entschwebt,
der Tauwind weht so lau;
sein wonniger milder Hauch belebt
und küßt das Feld, die Au.
Der Frühling in holder Pracht erwacht,
ah alle Pein zu End mag sein,
alles Leid, entflohn ist es weit!
Schmerz wird milder, frohe Bilder,
Glaub an Glück kehrt zuruck;
Sonnenschein, ah dringt nun ein,
ah, alles lacht, ach, ach, erwacht!

ヒバリは青空高く舞い上がり、
凍てついていた風も,こんなに暖かくなった。
その喜びあふれる優しい吐息は活気づいて
そしてくちづけるの 野に、牧場に。
春は 美しい装いで目覚め、
ああ、ああ、ああ
すべてつらいことは終わるでしょう、
あらゆる悩みも 遠くへ去ってゆくわ!
痛みはやわらいで、陽気な姿で、
幸せを信じる気持ちがかえってくる。
太陽の光が差し込んできて、
ああ、みんなほほえみ、ああ、目覚めるの!

引用:春の声」『カンマーフィルハーモニー京都』

ヨハン・シュトラウス2世「春の声」youtube動画

ヨハン・シュトラウス2世:「春の声」作品410

ドリアン・ウィルソン指揮 ビルケント交響楽団

次にご紹介する動画はアンドレ・リュウによる演奏です。

アンドレ・リュウは自身でヨハン・シュトラウス・オーケストラを結成し、ウインナ・ワルツを中心に世界的に演奏活動をしているオランダのヴァイオリニストで指揮者です。

衣装などの演出面も聴衆が楽しめるように工夫が凝らしてあり人気を博しています。

動画の中でも奏者と聴衆が一体となって音楽を楽しむ姿が印象的です。

アンドレ・リュウ(ヴァイオリン&指揮):ヨハン・シュトラウス・オーケストラ

いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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