サティ「ジムノペディ」【解説とyoutube動画】

2020年9月14日

作曲の背景

ジムノペディ (仏:Gymnopédies)はフランスの作曲家、エリック・サティ(1866-1925)が1888年に作曲した3曲からなるピアノのための作品です。

1886年に「退屈すぎる」と言う驚きの理由でパリ音楽院を退学したサティは翌1887年からパリのモンマルトルにある芸術家や文化人のたまり場としても有名なキャバレー「ル・シャ・ノワール(黒猫)」でピアノ弾きとして生計を立てながら作曲活動を行うことになります。

その翌年の1888年に書かれたのがこのジムノペディです。

タイトルのジムノペディはウィキペディアによれば古代ギリシャの芸術の神アポロンや酒の神バッカスなどの神々をたたえる祭典の名に由来しているとのことですが、異説もあるようです。

3つのジムノペディにはすべて同じ「Lent(ゆっくりと)」の速度記号が指示されてあり、左手で刻むリズムも同じです。

そのゆったりとしたリズムの反復の上に四分音符以上の長い音符で書かれた、幻想的なフレーズが流れていきます。

楽譜を見ると楽譜の読めない方でも見た目の印象が3曲とも大変似ていることに気づかれると思います。

変化に富み、ドラマティックに展開する音楽が流行した時代にあって、どこで終わるともない繰り返されるリズムの反復の中で、音符が漂うかのような不思議な空間を作り上げたサティは時代の何十年か先を既に歩いていたのかも知れませんね。

1897年、サティの友人でもあったフランスの作曲家、クロード・ドビュッシー(1862-1918)は3つのジムノペディの中から第1番と第3番の2曲を管弦楽用に編曲しています。

尚、その際ドビュッシーは作品の番号を入れ替え、ピアノ原曲版の第1番を管弦楽用の第3番に、ピアノ原曲版の第3番を第1番に変更しています。

サティ「ジムノペディ」の解説

ジムノペディ 第1番 Lent et douloureux(ゆっくりと苦しみをもって)

3曲の中でも最も有名な第1番はテレビ番組や映画のBGMとしても使われることの多い作品なので、耳にされたことのある方も多いと思います。

楽譜の冒頭には「苦しみをもって」「痛まし気に」と言ったニュアンスの書き込みがありますが、むしろ「癒し」を感じる方も多いのではないでしょうか。

ジムノペディ 第2番 Lent et triste(ゆっくりと悲しさをこめて)

3曲ともとても似た雰囲気を持っていますが、ひとつひとつの音符が空中をふわふわと漂っているかのような、そんな不思議な感覚に陥る作品です。

ジムノペディ 第3番 Lent et grave(ゆっくりと厳粛に)

この作品を聴くと幻想的、神秘的・・・そんな言葉が自然と頭に浮かんできます。

ご紹介する動画はそんなイメージにぴったりのミュージック・ビデオです。

サティ「ジムノペディ」のyoutube動画

サティ:ジムノペディ第1番

ピアノ:オルガ・シェプス

サティ:ジムノペディ第2番

ピアノ:オルガ・シェプス

サティ:ジムノペディ第3番

ピアノ:Wahneta Meixsell

サティ「ジムノペディ」管弦楽版

サティ(ドビュッシー編曲) ジムノペディ
第1番(ピアノ版第3番)【00:00】
第3番(ピアノ版第1番)【02:18】
プーランク 2つの遺作の前奏曲とグノシエンヌ【05:20】

ジャン・レイサム=ケーニック指揮 Symfonieorkest Vlaanderen

いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!

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