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ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編)「はげ山の一夜」【解説とyoutube動画】

2020年9月19日

まずはダイジェストで!

弦楽器が奏でる激しくざわつくような調べ、打ち鳴らされるティンパニにおどろおどろしく音階を駆け上がるオーケストラ。

荒々しく凶暴さを感じさせる響きが印象的な冒頭部分をダイジェストで聴いてみましょう!

クラウディオ・アバド指揮:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ダイジェストでご紹介した動画はこれからご紹介するリムスキー=コルサコフが編曲したものではなく、ムソルグスキーによる原典版です。

リムスキー=コルサコフ編に比べるとある意味武骨で荒々しい響きが魅力にも感じます。

聴き比べてみるとかなりの違いがあるので是非違いをお楽しみください。

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作曲の背景

交響詩「はげ山の一夜」はロシアの作曲家、モデスト・ムソルグスキーが1867年頃に作曲した交響詩です。

聖ヨハネ祭前夜、はげ山に現れた死神のチェルノボーグが手下の魔物や幽霊達と大騒ぎを繰り広げますが、夜明けとともに消え去っていくと言う民話を題材としています。

作品が出来上がった後も自作の歌劇などで何度か本作品を使用しようと書き直されましたが、残念ながらいずれも頓挫し、ムソルグスキーの生前に本作品が出版、演奏されることはありませんでした。

1881年のムソルグスキーの没後、同じロシアの民族主義的な作曲家集団「ロシア5人組」のメンバーとして活躍したリムスキー=コルサコフは本作品をより華麗で洗練されたオーケストレーションで改訂を加え、1886年に発表します。

一般的に世間に広く知られるようになったのは、このリムスキー=コルサコフによる改訂版ですが、冒頭のダイジェスト動画でご紹介した1867年のムソルグスキーによる原典版も今では再評価され、演奏される機会も増えてきました。

おどろおどろしい雰囲気と荒々しい響きが印象的なムソルグスキーの原典版、音響効果に優れ華麗な響きが印象的なリムスキー=コルサコフ版、それぞれの違いを楽しむのも面白いかも知れませんね。

交響詩「はげ山の一夜」解説

曲は冒頭から暗澹たる雰囲気と荒々しい雰囲気に包まれ、魑魅魍魎の集うはげ山の様子が描かれます。

魔物たちは時には語り、歌い、ある時は踊りながら漆黒の闇に包まれたはげ山で宴を繰り広げます。

夜を徹して繰り広げられる魔物たちの宴ですが、やがて遠くの教会から朝の到来を告げる鐘の音が響いてきます。

狂乱の宴は終わりの時を迎え、魔物たちは消えさりいつも通りの静かな朝を迎えるのでした。

最後のクラリネットからフルートに受け継がれる穏やかで美しい調べを聴くと、一夜の狂乱が夢であったかのような感覚に陥ります。

10分少々の短い曲ですので気楽に聴いてみてください!

交響詩「はげ山の一夜」youtube動画

ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」

マルクス・シュテンツ指揮:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

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最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの作品もぜひ聴いてみてください!