バッハ「シャコンヌ」【解説と名盤】
目次
まずはダイジェストで聴いてみよう!
バッハの作品には宗教的な意味合いを含んだ作品でないにも関わらず、思わず祈りを捧げたくなるような不思議な魅力があります。
この作品もまさしくそんな作品のひとつです。まずはダイジェストで聴いてみましょう!
ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ
ダニエル・ロザコヴィッチは2001年、スウェーデン生まれのヴァイオリニストです。
2016年、わずか15歳で国際的デビューを果たしドイツ・グラモフォンと専属契約を結ぶなど、今後の活躍から目を離せない注目の若手ヴァイオリニストです。
バッハ「シャコンヌ」の解説
今回ご紹介するのはドイツの作曲家、ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が作曲した「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004」の終曲「シャコンヌ」です。
バッハは1720年、ケーテンの宮廷楽長として君主レオポルト侯に仕えていた頃に「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」と呼ばれる3曲ずつのソナタとパルティータ、計6曲を作曲しています。
ソナタもパルティータも音楽の形式の名称で、パルティータは組曲のような形式の楽曲のことです。
「シャコンヌ」は三拍子で演奏される舞曲の一種ですが、この「パルティータ第2番」の終曲に配置された「シャコンヌ」は特に有名で単独で演奏されたり、後に他の作曲家によってピアノ版やオーケストラ版をはじめ様々な楽器のために編曲されています。
比較的小さな舞曲が並ぶ他のパルティータに比べてこのシャコンヌだけが壮大で長大な作品となっていて異彩を放っています。
演奏にも高い技術が求められるだけに奏者による違いを楽しむのも面白いかもしれませんね。
宗教音楽ではありませんが、どこか厳粛で敬虔な気持ちにさせられるのは大バッハの作品ならではの特色かも知れません。
バッハ「シャコンヌ」のyoutube動画
ヨハン・セバスティアン・バッハ:「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004」より「シャコンヌ」
ヴァイオリン:五嶋みどり
五嶋みどりは1971年生まれ日本を代表する世界的なヴァイオリニストです。
11歳で華々しくアメリカ・デビューを飾り、現在に至るまで世界的奏者として、コンサート、録音、教育、そして社会貢献活動も行っています。
2016年にはバッハゆかりの地ケーテンで、今回ご紹介した「シャコンヌ」を含むバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータを全曲演奏した映像作品を発表しています。
『Midori plays Bach~五嶋みどり、バッハを奏でる』
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲 BWV1001-1006
ヴァイオリン:五嶋みどり
収録時期:2016年8月
収録場所:ケーテン城
バッハ「パルティータ第2番」のyoutube動画
「シャコンヌ」だけでなく全曲を聴いてみたいと言う方のために、パルティータ第2番全曲の動画をご紹介したいと思います。
ヨハン・セバスティアン・バッハ:「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004」
1.アルマンド(0:00)
2.クーラント(5:00)
3.サラバンド(7:42)
4.ジーグ(11:39)
5.シャコンヌ(16:01)
ヴァイオリン:佐藤俊介
バッハ「シャコンヌ」ピアノ版
イタリア出身の音楽家、フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)が編曲した有名なピアノ版の演奏をご紹介したいと思います。
バッハ(ブゾーニ編):「シャコンヌ」
ピアノ:マリアム・バタシヴィリ(Mariam Batsashvili)
バッハ「シャコンヌ」の名盤
管理人おすすめの名盤はこちら!
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ヴァイオリン:ヘンリク・シェリング
録音時期:1967年7月
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いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!
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