ハイドン「トランペット協奏曲」【解説と名盤】

2020年9月20日

作曲の背景

今回ご紹介するのはオーストリアの作曲家で交響曲の父と言われるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1796年に作曲したトランペット協奏曲です。(弟のミヒャエル・ハイドンも著名な作曲家です。)

1732年に生まれたハイドンがその晩年に作曲した、協奏曲としては最後の作品です。

ハイドンの時代のトランペットは今日のものとは異なり、まだまだ発展途上の段階にありました。
当時のトランペットはバルブと呼ばれる管長を変えることで音を変化させるためのシステムがなく、息の圧力の変化により限られた種類の音しか出せませんでした。

ハイドンの友人のトランペット奏者アントン・ヴァイディンガーは管にフルートのような音孔(穴)をあけてキイシステムを加え改良することにより、全ての音階を自由に演奏できるように工夫をしました。

このハイドンのトランペット協奏曲は彼のために作曲された作品です。

その後にさらに現在のようなバルブシステムに改良されたものが主流になり、ヴァイディンガーが改良を加えたキイシステムのトランペットが使われることはなくなりましたが、本作を作曲するにあたり大いにハイドンの創作意欲を刺激したことでしょう。

ハイドン最後の協奏曲となった本作は、残念ながらその後長い間忘れ去られていましたが、1929年になってようやく出版されることになり、今日ではトランペット協奏曲の主要なレパートリーとなっています。

ハイドン「トランペット協奏曲」解説

第1楽章
オーケストラの序奏に続いてトランペットが爽快で華やかな旋律を朗々と歌い上げます。

それまでのナチュラルトランペットでは演奏することの出来なかった半音階や装飾音符がふんだんに散りばめられています。

トランペットのソロがまるでヴァイオリンやフルートのように軽やかに動き回る旋律を奏でることは当時かなり斬新なことだったでしょう。曲は華やかなカデンツァ(オーケストラの伴奏を伴わない即興的に演奏する独奏部分)(4:56)をはさみ終結します。

第2楽章(6:10)
ゆったりとした穏やかな楽章で柔らかい音色がトランペットのまた違う魅力を引き出します。

第3楽章(9:35)
再び快活なテンポでトランペットが活発に動き回ります。当時の演奏者は吹きこなすのに相当苦心したのではないでしょうか。曲は華やかな中にもどこか典雅な響きを残しながらクライマックスを迎えます。

ハイドン「トランペット協奏曲」youtube動画

マルク・ミンコフスキ指揮:ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー
トランペット:ガボール・タルケヴィ

(※カラヤン・アカデミーは指揮者のカラヤンによって1972年に創設された若手音楽家のためのアカデミー)

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