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【初心者必見!】楽器を上達するための7つのコツ!

2021年4月25日

楽器を習い始めて数年経つのに思うように上手くならない・・

練習をコツコツ続けているのになかなか進歩しない・・・

そんなことでお悩みの方はいませんか?

そんな方のために今回はアマチュア愛好家歴40年の管理人がこれまでの経験から学んだ楽器を上達するための7つのコツについてお話したいと思います。

管理人はフルートの愛好家ですが、記事の内容は管楽器、弦楽器、ピアノなどに共通した内容を書いたつもりです。

尚、今回の記事は楽器初心者の方向けに書いたものです。管理人は音楽大学等の専門教育機関で学んだ経験はなく、多分に主観の入った記事になっておりますことをご了承ください。

メトロノームを使おう!

みなさんは一人で練習する時にメトロノームを使っていますか?

もしかすると足先でリズムを取ったりして練習していませんか?

そんな方は必ずメトロノームを使って練習するようにしましょう!

人間のテンポ感覚はあなたが思っている以上にいい加減です。

あなたが均等に、正確にリズムを取っているつもりでも、実際はあなたの都合の良いテンポになっていることがほとんどです。

音符が少ない時には速く、音符が多い箇所では遅くなっていませんか?

正しいリズム感を身につけて、正確なテンポで演奏できるようにするために、練習する時には必ずメトロノームを使うようにしましょう。

メトロノームを使って練習するメリットは正しい「リズム」「テンポ」を身につけるだけではありません。

楽器初心者の方のはじめてのデュエットの相手はレッスンの先生か一緒に習い始めたお友達でしょうか?

管楽器や弦楽器の方は発表会でピアノと合わせることも多いですよね。

アマチュア愛好家の中にはずいぶん長いキャリアを積まれて、一見するととても上手に演奏されるように聴こえるのに、他の楽器と合わせると全く合わせることが出来ない方を時々お見受けします。

発表会などでピアノ伴奏とずれたのも気づかないまま演奏を続けられている方を見かけませんか?

これは楽器の演奏技術云々とは別に、他の人の演奏を聴きながら合わせて弾く習慣がないことが原因ではないかと個人的には考えています。

せっかく楽器が上達しても他の楽器と合わせられないなんて悲しくないですか?

私はメトロノームこそがあなたの最初の、そして最良のデュエットパートナーだと考えています。

メトロノーム202104

メトロノームが刻む四分音符の音は、ピアノ伴奏が刻む四分音符の和音と同じです。

恐らく楽器初心者の方にはメトロノームが刻む等間隔のリズムに合わせて練習することは、自分の足でリズムを取りながら練習するよりもずっと難しいことだと思います。

しかしそれはあなたがはじめて他のリズムを聴きながら自分の楽器を奏でる貴重な経験でもあるのです。

メトロノームを使った毎日の練習を繰り返すことによって、正確なテンポ、リズムを身につけると共に、知らず知らず他の音を聴きながら自分の楽器を演奏する習慣も身につけているのです。

二人以上で楽器を同時に奏でるには互いが正しいテンポやリズムを身につけると共に、相手の音を聴きながら演奏する能力が必要です。

楽器の練習には必ずメトロノームを使用しましょう!

もちろん音楽には定型のリズムにはない独特の揺れがあったり、間があったりします。同じ速度記号の中でも曲想に応じてテンポの緩急があることを「アゴーギグ」と呼んだりもします。

しかしそうした音楽表現をする上でのテンポの揺れは正しく正確なリズムの基礎があった上で成り立つものです。

余談ですが20年以上前にテレビで、ある2つのドキュメンタリー番組を見たことが今でも強く印象に残っています。

1つはシカゴ交響楽団の音楽監督として一時代を築いた巨匠「ゲオルク・ショルティ」、彼は番組内で正しいテンポを刻むためにリハーサル前にはいつもメトロノームを確認すると言って手のひらサイズの電子メトロノームを見せていました。

もう一つは日本を代表する世界的なヴァイオリニストの「五嶋みどり」、彼女はクラウディオ・アバド率いるベルリン・フィルとチャイコフスキーの協奏曲の本番前に、譜面台に置いた電子メトロノームを鳴らしながら本番直前まで一人舞台上で、入念なリハーサルをする光景が放送されていました。

世界的な巨匠やソリストたちがメトロノームを使ってテンポをチェックしているのに、アマチュアの私ごときが・・・それ以来、一人で練習する時には必ずメトロノームを使うようにしています。

あなたもぜひ試してみてください!

リズム202104

間違ったまま反復練習をしない!

音楽に限らず学習って基本的に反復練習ですよね?

小学生の頃、漢字を学ぶ時は同じ漢字を何十回もノートに書いて覚えましたし、「九九」も何十回、何百回と復唱して覚えましたよね?

以前の記事にも書きましたが、もし「九九」を習い始めた小学生に「7×8=54」と1年間、毎日復唱させたらどうなると思います?

後々、矯正するのはとても大変で、恐らく0の状態から「7×8=56」と覚えるよりも相当時間がかかってしまうのではないでしょうか?

人間が反復することによって記憶することは「正しいこと」ではなく「反復した内容」なのです!

もし間違ったまま反復練習すれば間違った内容がそのまま記憶され、それは前に進むどころか後退していることにもなりかねません。

なぜなら一旦覚えた記憶を矯正するにはそれ以上の努力を必要とするからです。

ここに2オクターブの音階練習の譜例があります。2オクターブでなくても構いませんが初心者の方なら比較的最初に取り組むような課題ですよね?

楽器によって異なりますが比較的音の移り変わりが容易な部分と、少し難しい部分ってありますよね?

例えば赤枠部分が「指のポジションが難しい」「音が滑らかに移り変わらない」箇所だとした場合、「まあいいか!」とばかりにそのまま反復練習を続けていませんか?

「指がもつれたまま繰り返す」「音の移り変わりが伴わないまま繰り返す」などの反復練習をすることは「7×8=54」と繰り返しているのと何ら変わりありません。

仮に「指のポジション」を間違ったまま反復練習を続けた場合は、あなたはただ単に間違いを覚えようとしているに過ぎないのです。

少しテンポを落とせば上手く弾くことが出来ませんか?

木管楽器の場合はあやふやな指使いなどは運指表でもう一度確認してみてはいかがですか?

金管楽器は違う倍音が鳴っているのにそのまま気にせず繰り返していませんか?

弦楽器の方はポジションが甘く、気持ち悪い音程のまま反復していませんか?

これらのことは経験を重ねた後になって必ずつまずきの原因となります。木管楽器の方は特定の指回しが苦手になったり、金管楽器の方は正しい音を出すのに何度も吹き直す癖がついたり、弦楽器の方は指が速く回るのに音程が甘く気持ち悪く聴こえたり・・・症状は様々です。

まず初心者の内に「正しいことを繰り返す」クセを付け、出来ない場合は出来るところまで「テンポを落とす」「音程の幅を狭める」などして「正しいことを繰り返す」ことが出来るようになってから「テンポを上げる」「音程の幅を広げる」と良いでしょう。

そしてこれは結果的に効率的に楽器を習得することにつながると思います。

ご自分の練習が「7×8=54」になっていないか、今一度セルフチェックしてみてくださいね!

出来ない箇所を練習しよう!

練習が徐々に進んでくると取り組む課題も増えて来て、自分で演奏したい楽譜を購入したりするとさらに目の前に並ぶ楽譜が増えて来ますよね?

それでなくても仕事や家事で忙しい大人の方は、より効率的に練習したいところですよね。

でもご自身の練習を振り返ってみていかがですか?

「自分が演奏したい気に入った箇所だけ練習する。」

「自分が演奏出来るところばかり繰り返し、難しい箇所は手つかず。」

なんてことにはなっていませんか?

これでは、ひらがなの多いページだけ読んで、難しい漢字の多いページは飛ばしながら小説を読んでいるようなものです。

いつまでたっても小説を読み終えることが出来ません。

既に演奏出来る箇所は置いておいて、演奏出来ない箇所を集中的に練習するようにしましょう。

もちろん苦手な難しい漢字のページばかりを読むのはつらいのと一緒で、出来ない箇所ばかりを練習するのは退屈かも知れません。

一度に練習するのが難しい場合はいくつかの小節に区切って練習するのも良いでしょう。

十分に演奏出来ない箇所は先ほどの項で説明したように出来るテンポまで落としてじっくり練習しましょう。

例え今日の練習が8小節しか進まなくても、それが確実なものであればそれを積み重ねていくことでやがて1曲が完成します。

自分の練習課題を「確実に演奏できる箇所」「十分に演奏出来ない箇所」「まったく出来ない箇所」などに分け、前者の練習は少なめに、後者の練習を集中的に行うことで、練習の効率化が図ることが出来ます。

ぜひ一度ご自身の練習を振り返ってみて下さい!

ピアノ練習

楽譜は聴いて覚えずに読む習慣を身に付けよう!

楽器をはじめたばかりの初心者の方は多くの方が楽譜が読めないかと思います。

楽譜を読めるようになる過程は小学生の頃に徐々に難しい漢字を覚えていくのとよく似ています。

練習課題は音符の数や「#」「♭」などの臨時記号、調号の少ないものから徐々に多いものに進んでいくのが一般的です。

楽譜を読むには、わかりやすく言えば「縦に読む」ことと「横に読む」ことが必要です。

「横に読む」とは「リズムを読む」と言うことです。

最初に習う四分音符や八分音符だけが並んだものであれば簡単に読むことが出来るでしょうが、付点音符や音符がタイで結ばれたりすると途端に難しくなりますよね?

三連符が絡んだり強拍の位置が変わるシンコペーションなどが混じってくると「もうお手上げ!」と言う方もいるのではないですか?

そんな時「リズムを読む」ことを諦めて音源を聴いてリズムを覚えたりしていませんか?

これは漢字を読むのを諦めて一文を丸暗記しているのと変わりありません。

これでは一生漢字を読めるようになりませんし、楽譜も読めるようにはなりません。

難しくてもまずは自分で少しずつ読むクセをつけて下さい。

コツとしてはこの後説明する「縦に読む」ことは一旦置いておいて、まずはリズムだけを読んでみて下さい。

この場合、楽器はひとまず脇に置いて、メトロノームも必要ないので、手拍子でも足先でリズムをとっても良いのでゆっくりとリズムを口ずさんでみましょう。

タイで結ばれた音符やシンコペーションはネックになると思うので、まずはタイを取って口ずさみましょう。

シンコペーション202104

文章で表現するのは無理があるかも知れませんがタイを取れば

「タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ | ター・タ・タ・タ・タ・ター」ですよね?

次にタイで結ばれた後の音を母音で発音しながら口ずさんでみましょう。

「タ・タ・・タ・タ・タ・・タ | ター・タ・タ・・タ・ター」ここまで大丈夫ですか?

これを何度か繰り返してみて「」を強調しなくても自然な感じでリズムが取れるように繰り返してみましょう。

「タ・タ・・タ・タ・タ・・タ | ター・タ・タ・・タ・ター」

「タ・ター・タ・タ・ター・タ | ター・タ・ター・タ・ター」

いかがですか?少し自然な感じになりましたか?

時間がかかってもこうやって楽譜を分解して自分で読むことを繰り返すことによって、少しずづ楽譜を読む力が身につくようになります。

音源を聴くのは自分が読んだリズムが正しいかどうかチェックするくらいの感覚で聴いてみましょう。

もちろん既に知っている曲の場合もこの作業は同じです。決して聴いたままのリズムを演奏することのないように注意して下さい。

次に「縦に読む」ですが、これは「ド・レ・ミ・ファ」、つまり音名、階名を読むことです。

これも楽譜に「ド・レ・ミ・ファ」を書き込む初心者の方がいらっしゃいますが、あまり好ましいものではありません。

難しい漢字にフリガナの振っている小説はフリガナを読んでいるだけで漢字を読んでいるわけではありません。

楽器によっては五線譜から離れた音符やヘ音、ハ音の譜表を読む場合もあって、どうしても慣れない内は仕方ないかも知れませんが、どこかの時点で止める方がベターです。

調号によって変化する音符に「♭」や「♯」を書き込むのも同様です。

私自身、以前は「♭」や「♯」が5つくらいの曲になると見落としやすい音符に臨時記号を書き加えたり、赤丸を書き込んだりしていたのですが、これがあまり習慣化してしまうと、それなしではミスをするようになったため、本番前でもミスをするなどの特別な理由がない限りは書き込みを止めるようにしました。

初心者の内に時間がかかっても「縦に読む」「横に読む」訓練を繰り返すことによって、やがて難しい楽譜も抵抗なく読めるようになります。

まずは「楽譜は聴いて覚えずに読む」習慣を身に付けましょう!

楽譜

独学の人は先生に習いましょう!

楽器初心者の方は多くの方が音楽教室などに通い、専門の先生のレッスンを受けているかと思います。

しかし、「学生時代に部活で楽器をやっていた。」「昔習っていた楽器を大人になって再開した。」などと言う方の中には独学で練習をされている方もいらっしゃるかと思います。

よほどしっかりと正しい奏法が確立された方は別として、「せっかく再開したのに、どうも上達しない。」とお悩みの方はまず専門の先生に習い、レッスンを受けましょう。

仕事や家事などと両立して趣味として楽器演奏を楽しむためには「効率」が大切です。

どうせなら早く上達していろんな音楽を演奏できるようになる方が楽しいのではないですか?

初心者の独学はいろんな「勘違い」「間違い」を抱えたまま練習が進められるケースが多く、これは先ほども触れた「間違ったまま反復練習をする」ことにもつながりかねません。

「正しい奏法」を習得するためにも、早く上達するためにも音楽教室などに通い、専門の先生のレッスンを受けましょう!

きっと「目からウロコ」の新しい発見がたくさん見つかると思いますよ。

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良い音楽のイメージを持とう!

少し抽象的な見出しになりましたが、楽器の演奏技術の上達過程は現在の自分の演奏と自分が想い描く理想の演奏とのギャップを少しずつ埋めていく作業だと思います。

みなさんが今取り組んでいる練習課題の中に理想とする演奏像、簡単に言えば「良いイメージ」が無ければ同じ練習を繰り返してもなかなか上達しません。

ここでもう一度音階練習の譜例をお示ししたいと思います。

音階練習譜例202104

譜例は2オクターブの音階になっていますが、1オクターブでも構いません。

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪・・・ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド♪」

初心者の方なら誰もが一度は練習する課題ですよね?いかがですか?

「こんな退屈な音階練習の繰り返しより、好きな曲を練習したい・・・」

「こんな音階練習に良いイメージも理想もないんじゃ・・・」

そんな考えが頭をよぎりませんか?

でもここに示した長調で書かれた音階は言うまでもなく西洋音楽の基本中の基本で、全ての西洋音楽の根本になっていると言っても過言ではありません。

初心者どころか音楽を専門にしている方々でも日々欠かさず取り組んでいるであろう基本的なフレーズです。

「音階練習なんて退屈?」「簡単?」

本当にそうでしょうか?

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪」たった8つの音を演奏しただけでも初心者の方とプロの演奏は格段の違いがあると思いませんか?

初心者の方の奏でる音階は幅も高さもまちまちで例えるなら山のお寺の石段のようです。

石段

まずは幅や高さを揃えてみませんか?

幅はリズム!メトロノームを使って練習し、微妙に長い音符と短い音符ががないかチェックしながら、すべての音が同じ長さで演奏できるように練習してみて下さい。

高さは音程!全音の部分と半音の部分が正しい音程で演奏出来ていますか?チューナーをお持ちの方はチェックしてみるのも良いですし、お持ちでない方は一度自分の音階練習を録音してみて心地良い「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪」になっているかチェックしてみて下さい。

幅や高さが揃ったら石段の表面も磨いて平らにしませんか?

石段の凸凹は音色です!短い音の中にも雑音が混じったりしませんか?管楽器の方は楽器によって出にくい音もありますよね?隣り合う音と同じように美しく鳴るように練習しましょう。

ピアノの方は使う指によって強弱が違ったりすることはありませんか?均等に響くように練習しましょう。弦楽器の方も同じです。各音のポジションをしっかり確認しながら音がひっくり返ったりしないように美し音色で弾けるように練習して下さい。

石段の幅や高さが揃い、表面も磨けましたか?つまり、「リズム・音程・音色」の整った音階になってようやく石段から階段になった感じですね。

階段

ここまで出来たら音階にスラーやスタッカートを加えて、表情やニュアンスを変えて練習するのもいいですね。

みなさんのスタッカートはどんなイメージですか?

みなさんが作り上げたキレイな階段を弾むように駆ける少年か、小鹿のイメージですか?

音階にかけられたスラーはどんなイメージですか?

私のイメージはキレイな階段の上を流れる美しい清流のようなイメージでしょうか。

清流の階段

ここでは例として音階練習のイメージを視覚的、映像的にお伝えしてきましたが、この持つべき「良いイメージ」とはみなさんの自由で豊かな発想で作り上げたもので結構です。

「濃い色」「淡い色」と言った色彩的なイメージでも構いませんし、「明るく、楽しく」「悲し気」「ドラマティック」と言った感情的なものでも構いません。

たくさんの良い音楽を聴いて感じた実際の演奏をイメージするのもOKです。

チャイコフスキーは有名な「弦楽セレナーデ」の中で、みなさんが退屈に感じるこの「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪」をこんなにドラマティックに扱っています。(譜例①)

弦楽セレナーデ譜例
譜例①:演奏動画(00:34)
小澤征爾指揮:Seiji Ozawa International Academy

ヘンデルは有名なオペラ・アリア「オンブラ・マイ・フ」の中で、音階の中の隣り合う半音をこんなにも美しく繊細に描いています。(譜例②)※参考動画は矢印の部分から再生されます。

オンブラ・マイ・フ
譜例②:演奏動画(02:34)

いかがですか?毎日繰り返す単調な練習の先にある美しい音楽がイメージ出来てきましたか?

「良いイメージ」を持つには「良い音楽」を聴くだけでなく、音楽の中にある物語を感じても良いですし、文学や美術からインスピレーションを受けてるのも良いと思います。

毎日の練習課題の中に「良いイメージ」「理想の音楽」を描くことが出来れば、それに近づけるように一歩ずつ努力しましょう。

きっと上達の足掛かりになると思いますよ!

美術館

心で歌いながら演奏しよう!

こちらも少し抽象的な見出しのようですが、これから具体的に説明しますので最後まで読んでくださいね。

美しい音を出す条件って何でしょうか?美しい音とそうでない音は何によって左右されるのでしょうか?

弦楽器の方であれば弓と弦の角度、圧力、弓のスピードなどに大きく左右されるのでしょうね?

管楽器の方は音を奏でる息の圧力、スピード、それをコントロールするアンブシュアと呼ばれる口の形、呼吸法などに大きく左右されますよね?

ピアノの方も同様に鍵盤を弾く指の形や打鍵の力、スピード、姿勢などにも大きく影響されるかと思います。

しかしプロの音楽家の方々はそれらの条件を上手くキープするために

「弓と弦の角度は〇〇度」「息のスピードは秒速〇〇m」

などと意識しながら演奏しているのでしょうか?

そんなことはないですよね?

私は楽器を演奏する上でこれらの身体的条件と、それをコントロールする脳内を結び付けているのは心や頭で奏でられている「歌」だと考えています。
※管理人の個人的な見解です。ご容赦ください。

実際に楽器を演奏し、楽器をコントロールしているのは腕や指、あるいは呼吸器官や息の出口である口元ですが、それら身体の各器官をコントロールしているのは脳です。

先ほど説明した「良いイメージ」に基づいた「音楽」「歌」を頭や心で歌いながら、楽器が奏でる音楽をその理想の「歌」に近づけることによって、徐々に自分の想い描く音楽を自分の楽器で演奏することが出来るようになってきます。

音符の詰まった楽譜を頭で整理できないまま演奏しても上手く演奏することは出来ません。

「楽譜は聴いて覚えずに読む」で説明した通り、まず頭の中でじっくりと整理して歌った「正しいフレーズ」「理想のフレーズ」に自分の演奏を近づけていくのです。

「音程が悪くどこか調子っぱずれに聴こえてしまう。」そんな経験はありませんか?

実際に音程をコントロールしているのは弦楽器では左手のポジションであり、管楽器では息のコントロールですが、先ほども触れたように「この音は指のポジションをもう2ミリ上に」「この音は息のスピードをもう少しあげて」と言ったコントロールを頭の中の「音楽」「歌」と連動させることで身体に覚えさせていくのです。

頭や心で歌うだけでなく、実際に声に出して歌った後に、楽器で演奏してみることも大変有効です。

チューニングに苦心している方は一度その音を自分でハミングしてから楽器をチューニングするようにしてみて下さい。

音程が悪く、調子っぱずれに聴こえる方は実際に練習するフレーズを口ずさんでから、楽器で演奏してみて下さい。

心で歌った歌と楽器が奏でる歌の差が激しい箇所はその部分を取り出してゆっくりともう一度歌いながら練習してみて下さい。

音程は徐々に改善されていくと思います。

いつもあなたが描く理想の歌を心や頭で歌いながら練習してみて下さいね!

ピアノ練習

まとめ

今回は「楽器を上達するための7つのコツ!」と題して、楽器初心者の方向けに私自身がこれまでの経験上、特にこれは大切だと感じた7つのポイントを解説させていただきました。

冒頭に触れたように私自身はアマチュアのフルート愛好家で、音楽大学等の専門教育機関で学んだことはありません。

しかし、これまで気が付けばもう40年もの間、何人もの先生方や先輩方にご指導を受け、また音楽仲間にも良い刺激を受けながら音楽を楽しんで来ることが出来ました。

今回の内容はいままでご指導いただいた数々のアドバイスを私なりに消化して書いたつもりですが、もちろん異なる意見もあろうかと思います。

私自身も決して自分が想い描く音楽を奏でる程の力量はなく、これらのことに気を付けながら練習している自身の姿を再確認しながら書かせていただきました。

この記事をお読みになった方が共感できない部分はスルーしていただき、少しでもお役に立てる部分がありましたら取り入れていただけると幸いです。

少しでも楽器の演奏技術が向上し、いつまでも末永く音楽を楽しんでいただけることを心よりお祈りしております。

管理人 piccolo

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