ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲(フルート協奏曲)

2020年5月5日

まずはダイジェストで!

オーケストラが奏でる活き活きとした序奏に続いて独奏ヴァイオリンがオリエンタルな雰囲気の短い楽句を刻み、反復しながら展開していきます。

まずは冒頭部分をダイジェストで聴いてみましょう!

トゥガン・ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
ヴァイオリン:セルゲイ・ハチャトゥリアン

楽曲解説

今回ご紹介するのは旧ソビエトの作曲家ハチャトゥリアンが1940年に作曲したヴァイオリン協奏曲です。

クラシックに親しみのない方にはあまり聞きなれない作曲家の名前かもわかりませんが、この曲を聴けばきっとピンと来るはずです!

バレエ音楽『ガイーヌ』より「剣の舞」
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

作品は当時の著名なヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフに献呈されていて、独奏パートに関しては彼の助言もあったそうです。初演も彼が担当しています。

ジョージア(旧グルジア)出身のアルメニア人であるハチャトゥリアンは伝統的なアルメニア民謡から強い影響受け本作品を作曲したようです。

第1楽章
冒頭のダイジェスト動画でもご紹介しましたが、活き活きとして滑舌の良い小刻みなリズムと民族音楽的な旋律が大変印象的です。

独奏ヴァイオリンのオリエンタルな情緒を湛えたカデンツァの後、冒頭のテーマが繰り返されます。

第2楽章(16:07)
ファゴットの荘重なテーマがクラリネットに引き継がれ第2楽章が幕を開けます。

独奏ヴァイオリンは第1楽章とはがらりと姿を変え、少し影のあるもの悲し気な旋律を歌い上げます。

第2楽章後半ではオーケストラがドラマティックに高揚していく様も聴きどころです。

第3楽章(28:55)
力強くエネルギッシュなオーケストラの導入に続き、独奏ヴァイオリンが軽快に踊るかのように旋律を奏でます。

中間部の民族音楽的な旋律もとても魅力的です。

最後は独奏ヴァイオリンとオーケストラが熱狂的に絡み合いながらフィナーレを迎えます。

それでは早速全曲版を聴いてみましょう!

全曲版を聴いてみよう!

サッシャ・ゲッツェル指揮 ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:ネマニャ・ラドゥロヴィチ

フルート版を聴いてみよう!

20世紀を代表するフランスのフルート奏者、ジャン=ピエール・ランパルはハチャトゥリアンに新作のフルート協奏曲を依頼します。

ところがハチャトゥリアンからはこのヴァイオリン協奏曲をフルート用に編曲してはどうかとの返事でした。

そこでランパルはフルートでは技術的に演奏不可能な箇所等を変更し、さらにオリジナルのカデンツァ(伴奏オーケストラを伴わない独奏部分)を加え、1968年にこの作品をフルート協奏曲として発表します。

近年ではベルリン・フィルの名手、エマニュエル・パユも積極的にプログラムとして取り上げていますが、今回ご紹介するのは現在ロサンゼルス・フィルで活躍されるデニス・ブリアコフが日本のイベントで演奏された際の動画です。

オリジナルのヴァイオリン協奏曲と聴き比べてお楽しみください。
(※動画は楽章ごとに3つに分かれています。)

関谷弘志指揮 瀬戸フィルハーモニー管弦楽団
フルート:デニス・ブリアコフ
(第16回フルートコンヴェンション2013 in高松)

ブリアコフさんはご自身のyou tubeチャンネルで多くの演奏をアップされています。
ヴァイオリン作品からの編曲にも積極的に挑戦されていて、シベリウス、チャイコフスキー、メンデルスゾーンの協奏曲やバッハのシャコンヌなどもアップされています。

ご関心のある方はこちらからどうぞ!⇒デニス・ブリアコフ you tubeチャンネル

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