リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」【解説とyoutube動画】

2020年9月20日

まずはダイジェストで聴いてみよう!

軽やかに飛び跳ねるようなホルンのソロは物語の主人公ティルの主題。

この主題が次々と展開され高揚してクライマックスを迎えると一転して小太鼓のロールに続き金管楽器が重々しく不気味な和音を響かせます。

これまでのいたずらの数々が災いして裁判を告げられるシーンです。

最後のおどけたようなクラリネットのソロはそれでもお構いなしとばかりに口笛を吹くティルを描写しています。

まずはこの部分をダイジェストで聴いてみましょう!

ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」解説

「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」はドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウスが1895年に作曲した交響詩。

クラシック音楽のファン以外の方には耳慣れないであろう名前の「ティル・オイレンシュピーゲル」。

ドイツを中心としたいくつかの国々では有名な伝説の人物で、14世紀に実在したとされる人物です。

様々な方法で人々を翻弄したとされる彼のふるまいは民間伝承の後に16世紀になって本にまとめられ出版されました。

様々な地方で伝承された話がまとめられているため、いろいろなエピソードが混在しているようですが、いたずらやとんちによって教会や権力者をからかうような痛快な話が当時の人々に受けたようです。

シュトラウスはこのキャラクターを題材にしたいくつかのエピソードを描写してこの作品を書いています。

冒頭に弦楽器が演奏する短い序奏は「むかしむかし、あるところに・・・」と言う昔話お決まりのセリフを表現しています。

続いて奏でられるホルンのソロはティルの主題で「その名はティル・オイレンシュピーゲル」と言った感じで曲中に度々現れます。
陽気でおどけたような曲想がいたずら好きのティルを見事に描いています。

最初のエピソードは馬に乗って市場に突っ込み、市場が大混乱すると言うお話。

2つ目のエピソードは僧侶に扮してお説教をするお話。(4:00)
口笛を吹きながらゆっくり歩いているかのような穏やかなメロディです。
ヴァイオリンのソロはこのいたずらに飽きたティルの大あくび。
しかし、僧侶に扮してキリスト教を冒とくしたかとふと不安になる様子をミュート(弱音器)を付けたトランペットとホルンで表現しています。(4:54)

ヴァイオリンのソロがグリッサンド(滑らせるように演奏)で音階を下った後、3つ目のエピソードは騎士に扮して美しい娘たちに求婚するお話。(5:18)

しかし結局は断られて肘鉄をくらいます。ふられて怒りに狂ったティルは全人類に復讐を誓います。

4つ目のエピソードは俗物学者たちに難題を吹っかけた後、討論する様子を遠目で眺めるお話。(7:00)

こうして数々のいたずらを繰り返したティル、ホルンで演奏されるティルの主題が再び演奏され、どこ吹く風といたずらを繰り返しながら大騒ぎをする姿が描かれ音楽は高揚しますが、冒頭のダイジェストで紹介した通り、小太鼓のロールと共に突然裁きを受けることになります。(12:27)

クラリネットのおどけたようなソロはそれでも高をくくっている様子のティルの主題。(12:43)

しかし、ついには処刑台の上にあげられることに。絞首刑に処され最後を迎えるティル。
さきほどまではおどけていたようなクラリネットのティルの主題は、徐々に悲鳴とも断末魔の叫びにも似た響きに変わってきます。

最後は金切り声が徐々にしぼむかのように静かにこと切れます。(13:45)

「むかしむかし、あるところに・・・」冒頭のテーマが再び演奏され、死してもなお語り継がれて人々を煙に巻くかのようにティルの主題が演奏され終わります。(14:17)

リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」youtube動画

リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

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