【2025年】ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 入賞者のYouTube動画まとめ
アメリカ・テキサス州のフォートワースで5月21日から開催されていた、第17回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの結果が発表され、香港出身のアリスト・シャムさんが第1位に選ばれました。
公式YouTubeチャンネルで入賞者の演奏が公開されていたので、まとめて紹介したいと思います。

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目次
【2025年】第17回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 結果
第1位:Aristo Sham アリスト・シャム(香港/中国)
第2位:Vitaly Starikov ヴィタリ・スタリコフ(イスラエル/ロシア)
第3位:Evren Ozel エヴレン・オゼル(アメリカ)
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールとは?
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールはアメリカ合衆国のピアニスト、ヴァン・クライバーン(1934-2013)を記念して、1962年から開催されている国際ピアノコンクールです。
クライバーンは、1958年、23歳の時に第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。
冷戦の真っ只中で開催されたソ連の権威あるコンクールで優勝したことで、一躍アメリカの国民的英雄となりました。
第1回は1962年にアメリカ合衆国テキサス州のフォートワースで開催され、世界最高額の優勝賞金を提供することでチャイコフスキー国際コンクールに負けない国際コンクールを目指していました。
2009年に開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでは、辻井伸行さんが優勝したことでも話題になりました。
第17回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール 入賞者のYouTube本選動画
第三次予選までを勝ち抜き、ファイナルに進出したのは6名のピアニスト。ファイナルでは、候補曲の中から1曲、自由に選んだ曲の計2曲の協奏曲を演奏しました。
オーケストラはマリン・オルソップ指揮のフォートワース交響楽団。
公式YouTubeチャンネルで入賞者の本選動画が公開されているので、まとめて紹介します。
第1位:Aristo Sham アリスト・シャム(香港/中国)
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番 ト短調 作品25
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
アリスト・シャムのプロフィール
1996年生まれ、香港出身。
10代前半から演奏活動を始め、著名なオーケストラとも共演。
大学では二重学位プログラムに取り組み、ハーバード大学で学士号、ニューイングランド音楽院で音楽修士号を取得しています。
その後はスウェーデンのインゲスン音楽学校で研鑽を積み、再びアメリカに戻ってジュリアード音楽院でアーティスト・ディプロマを取得しました。
第2位:Vitaly Starikov ヴィタリ・スタリコフ(イスラエル/ロシア)
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
ヴィタリ・スタリコフのプロフィール
1995年生まれ、ロシア出身。
幼い頃からピアノを学び、故郷エカテリンブルクの音楽学校でセルゲイ・ベログラゾフに師事。
モスクワ音楽院で学んだ後、イタリアのイモラ国際ピアノアカデミーでボリス・ペトルシャンスキーに、イスラエルではアリー・ヴァルディ教授に師事。
現在はアメリカのイェール大学音楽院で研鑽を積んでいます。
第3位:Evren Ozel エヴレン・オゼル(アメリカ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
エヴレン・オゼルのプロフィール
1999年生まれ、アメリカ出身。
11歳でミネソタ管弦楽団と共演してデビュー。2017年からボストンのニューイングランド音楽院で学び、学士号、修士号、アーティスト・ディプロマを取得。
まとめ
入賞者たちは賞金に加え、3年間のキャリアマネジメントとコンサートツアー、レコーディングやプロモーションの権利を副賞として与えられます。
YouTube公式チャンネルでは、他のファイナル出場者3名の演奏や、予選での演奏動画なども公開されているます。
関心のある方はこちらのリンク先をご覧ください。
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール公式YouTubeチャンネル

最後までご覧いただき、ありがとうございました。