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ヘンデル「私を泣かせてください」【解説と歌詞】

2020年9月13日

ヘンデル「私を泣かせてください」解説

「私を泣かせてください」(伊:Lascia ch’io pianga)はイギリスで活躍した作曲家、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)が1711年に作曲したオペラ『リナルド』の第2幕で歌われるアリアです。

1710年、数年に渡るイタリア歴訪から戻ったヘンデルはハノーファー選帝侯の宮廷楽長に就任しますが、ハノーファーには落ち着かずその年の暮れには後に定住することとなるロンドンを初めて訪れます。

この時に書かれたのがイタリアの詩人トルクァート・タッソ(1544-1595)が書いた叙事詩『解放されたエルサレム』を原作としたオペラ『リナルド』です。

作品は翌1711年2月14日に初演され、15回の上演を数える大成功となりました。

物語は11世紀後半の第1回十字軍遠征を舞台としたキリスト教騎士とイスラム教徒の戦いとエルサレム奪取が描かれています。

「私を泣かせてください」は劇中で、エルサレムのイスラム側の魔法使いの囚われの身になった十字軍の将軍リナルドの許嫁、アルミレーナが敵軍の王アルガンテに求愛されますが、愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリアです。

ヘンデルはこのオペラで使われる楽曲の内、複数の曲を過去の作品から取っていますが、この「私を泣かせてください」も1705年のオペラ『アルミーラ』の第3幕に「サラバンド」として使用された後、1707年のオラトリオ『時と悟りの勝利』にも使われています。

ソプラノによる甘く切なく美しい旋律が魅力的で映画「カストラート」やテレビドラマ「牡丹と薔薇」など様々なシーンでも使われていることでも有名です。

ヘンデル「私を泣かせてください」歌詞

Lascia ch’io pianga
mia cruda sorte,
e che sospiri la libertà.
Il duolo infranga queste ritorte
de’ miei martiri sol per pietà.

どうか泣くのをお許しください
この過酷な運命に
どうか自由にあこがれることをお許しください
わが悲しみは、打ち続く受難に鎖されたまま
憐れみさえも受けられないのであれば

引用:「私を泣かせてください」 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヘンデル「私を泣かせてください」youtube動画

ヘンデル:「私を泣かせてください」(オペラ『リナルド』より)

ソプラノ:キルステン・ブレイズ (Kirsten Blaise)
Voices of Music

ソプラノ:ソーニャ・ヨンチェヴァ
アルバム『ヘンデル』収録曲

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