ヨハン・シュトラウス2世「皇帝円舞曲」【解説と名盤】
目次
「皇帝円舞曲」の解説
「皇帝円舞曲」作品437(独:Kaiser-Walzer)はオーストリアの作曲家でワルツ王と称されたヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)が1889年に作曲したワルツです。
1889年10月、当時のドイツ帝国に「ケーニヒスバウ」と命名された新しい建築物が開場することとなった際、そのこけら落とし公演が開催されるのにあたり依頼されて作曲した作品です。
当初はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世とオーストリア=ハンガリー皇帝フランツ・ヨーゼフ1世にちなんで、両国の親善を祝し「手に手をとって」と言うタイトルが付けられていましたが、後に出版社のジムロックからの勧めに応じ「皇帝円舞曲」のタイトルに変更されました。
100人編成の大オーケストラで行われた初演は大成功に終わり、親友のブラームスもこの作品を大いに称賛したと伝えられています。
ヨハン・シュトラウス2世が64歳の作品ですが、「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」と並び「三大ワルツ」とも称される有名な作品です。
曲は行進曲風の軽快な序奏に始まり、美しいチェロのソロを経て優雅なワルツへと移行していきます。
華やかで優雅な旋律の中にも堂々として壮大な雰囲気をあわせ持つ魅力的な作品です。
クラシック初心者の方も気軽に楽しめる作品ですので是非聴いてみてください!
「皇帝円舞曲」のyoutube動画
ヨハン・シュトラウス2世:「皇帝円舞曲」作品437
アルフレッド・エシュヴェ指揮 ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
「皇帝円舞曲」の名盤
管理人おすすめの名盤はこちら!
今回ご紹介するのはBlu-ray Discです
ウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート2016」
マリス・ヤンソンス指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:2016年1月1日
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートと言えばヨハン・シュトラウス2世の作品を中心としたシュトラウス・ファミリーの作品が演奏されることで有名です。
この「皇帝円舞曲」もこれまでに度々取り上げられて来ましたが、2000年以降、2020年までに演奏されたのは3回のみで、近年では今回ご紹介する2016年のニューイヤー・コンサートで取り上げられています。
たくさんの花で美しく彩られたウィーン・ムジークフェラインの黄金のホールで繰り広げられる華やかな演奏の数々を晩年のヤンソンスの演奏で楽しめることの出来る1枚です。
いかがでしたか?こちらの作品もぜひ聴いてみてください!
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