ウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート2021」【演奏曲目と指揮者、NHK放送予定】
毎年1月1日に行われるウィーン・フィル恒例のニューイヤーコンサートが、今回も本拠地ムジークフェラインザール(ウィーン楽友協会大ホール)で開催されました。

コロナ禍の中で開催される2021年のニューイヤーコンサートは1939年にその歴史が始まって以来、初めて無観客で開催されることになりました。
そんな異例の状況の中開催されるニューイヤーコンサートの指揮台に立つのは、3年ぶりでなんと6回目の登場となるリッカルド・ムーティ。
今回の記事では「ニューイヤーコンサート2021」で演奏予定の曲目とNHKでの放映予定、指揮を務めるリッカルド・ムーティのプロフィールをご紹介したいと思います。
尚、このコンサートの模様を収録したCD、DVD及びBlu-ray Discは1月下旬から順次発売される予定です。
ウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート2021」(CD)
ウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート2021」(Blu-ray Disc)
目次
「ニューイヤーコンサート2021」演奏曲目
1.スッペ:ファティニッツァ行進曲★
2.ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「音波」作品148★
3.ヨハン・シュトラウス2世:「ニコ殿下のポルカ」作品228
4.ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」作品271
5.ツェラー:ワルツ「坑夫ランプ」★
6.ミレッカー:ギャロップ「贅沢三昧」★
7.スッペ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
8.コムザーク:ワルツ「バーデン娘」作品257★
9.ヨーゼフ・シュトラウス:「マルゲリータ・ポルカ」作品244★
10.ヨハン・シュトラウス1世:「ヴェネツィア人のギャロップ」作品74★
11.ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「春の声」作品410
12.ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・フランセーズ「クラップフェンの森で」作品336
13.ヨハン・シュトラウス2世:「新メロディ・カドリーユ」作品254
14.ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲作品437
15.ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」作品393
※アンコール
16.ヨハン・シュトラウス2世:「狂乱のポルカ」作品260
17. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
18. ヨハン・シュトラウス1世:「ラデツキー行進曲」作品228
今年も「ワルツ王」「ウィーンの太陽」などと称されたヨハン・シュトラウス2世の作品を中心に、その父ヨハン・シュトラウス1世、弟ヨーゼフ・シュトラウス、数々のオペレッタで知られるスッペの作品など多彩な15曲のプログラムに加え、恒例のアンコールが演奏されました。
演奏曲目の後に★印が付いているものは、今回のニューイヤーコンサートで初めて取り上げられた作品です。
今年も美しい映像と素晴らしい演奏で世界の人々を楽しませてくれましたが、無観客の客席に向かって礼をするムーティとウィーン・フィルの方々の姿に、少し寂しい思いを持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
来年は「黄金のホール」を埋め尽くした観客の拍手喝采に包まれたニューイヤーコンサートになることを祈るばかりです。
これまでの記事でご紹介してきた作品のリンクを貼っておきますので、詳しい楽曲解説はそちらをお読みください。
「ニューイヤーコンサート2021」NHK放送予定
ウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート2021」の様子は下記のNHK系列のテレビとラジオで生中継されます。再放送の予定とあわせてご紹介いたします。
1月1日:[Eテレ]後7:00~10:00(生放送)
1月1日:[NHK-FM]後7:15~10:00(生放送)
再放送:1月9日(土)[Eテレ]後2:00~5:00
リッカルド・ムーティ
今回の指揮を務めるのはイタリア出身の巨匠リッカルド・ムーティ(1941-)、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに登壇するのは1993年、1997年、2000年、2004年、2018年に次いでなんと6回目となります。
フィルハーモニア管弦楽団首席指揮者、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督、ミラノ・スカラ座芸術監督などのポストを歴任した後、2010年からはシカゴ交響楽団の音楽監督として活躍しています。
ベルリン・フィルをはじめとする欧米のメジャーオーケストラへの客演の機会も多く、今回登壇するウィーン・フィルの指揮台へは1971年に初登壇して以来、これまでに550回以上あがっています。
youtubeに前回登場した2018年のニューイヤー・コンサートの様子がアップされていますので、少しご紹介したいと思います。
ニューイヤー・コンサート2018(ダイジェスト動画)
ヨハン・シュトラウス1世:ヴィルヘルム・テル・ギャロップ
リッカルド・ムーティ指揮:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの記事もぜひご覧ください!
指揮者自らトランペットを吹いた前回のニューイヤー・コンサート!
リッカルド・ムーティ&シカゴ交響楽団によるベートーヴェンの第九!
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