【全日本弦楽コンクール2024】幼児から一般までプロアマ問わず参加OK!概要からエントリー方法まで解説!
この記事では一般社団法人「日本音楽協会」が主催する『全日本弦楽コンクール2024』について解説しています。
『全日本弦楽コンクール2024』の概要とスケジュール、エントリーの方法から費用まで詳しく解説していますので、関心のある方はぜひご覧ください。

この記事は次のような方に向けて書いています!
- ヴァイオリンを始めとする弦楽器を習っている方
- 弦楽器を趣味にしているアマチュア愛好家の方々
- 弦楽器を習っているお子さんのいる方
- 弦楽器でコンクールにチャレンジしてみたいと考えている方
目次
『全日本弦楽コンクール2024』とは?
『全日本弦楽コンクール2024』は一般社団法人「日本音楽協会」が主催する弦楽器のためのコンクールで、対象となるのはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの4つの弦楽器です。
参加資格はプロアマ問わず、幼児から一般まで12部門で開催されます。
この『全日本弦楽コンクール2024』は動画審査を採用した全国規模のコンクールという点が大きな特徴です。
地区大会のエントリーは「会場演奏」と「動画提出」から選択可能で、全国大会では「対面+収録」のハイブリッド審査を採用するまさに新時代の弦楽器コンクールです。
地区大会の通過者はブロック大会にエントリーすることができ、さらに通過した場合は最終的に全国大会にエントリーすることができます。
開催部門は幼児から一般までの12部門が開催され、アマチュアの弦楽器愛好家だけでなく、音楽大学を卒業された方向けの一般プロ部門も開設されています。
弦楽器教室に通う小さなお子さんから、学生オケや一般のアマオケで演奏する大人の方、また音楽の道を志す学生から音楽大学卒の方まで幅広い層の方がエントリー可能です。

日頃はオケの活動中心で、ソロを演奏する機会が余りない方などは、この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう!
日本音楽協会のYouTubeチャンネルには前回のコンクールの入賞者の方々の演奏がアップされているので、参考に見てみると良いかも知れませんね。

動画審査のメリット
弦楽器愛好家の方の中には「人前で演奏すると緊張で弓を持つ手が震えてしまう」「あんなに練習したのに発表会の本番で目の前が真っ白に」などという経験をされた方が少なからずいるのではないでしょうか?
せっかくの日々の練習の成果ですから、誰しも持ち前の実力を存分に発揮して本番に臨みたいものですよね。
その点、動画審査なら「一発勝負」の会場演奏とは異なり、自分の納得の行くまで収録を繰り返して審査に臨むことができます。
人前での演奏に失敗し、苦い経験をされた方は、それを克服するためにも、まずは最初のハードルとしてチャレンジするのにも最適だと思います。
長引くコロナ禍の影響で、ここしばらく発表会やコンクールにチャレンジできなかった方にとっても、自分の演奏を見つめ直し、より良い演奏にチャレンジするまたとない機会ではないでしょうか。

エントリーは動画提出だけでなく、会場演奏を選ぶこともできます!

『全日本弦楽コンクール2024』参加資格及び開催部門
『全日本弦楽コンクール2024』に特別な参加資格はありません。2023年4月1日の時点でそれぞれの各対象者に該当する部門でエントリーすることができます。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスを演奏される方であれば、幼児からから年配の方まで、アマチュアの方だけでなく楽器指導者や音楽大学卒業の方もエントリー可能です。
開催される12の部門と対象者、演奏時間などは下記の通りです。
部門 | 対象者 | 演奏時間 |
幼児部門 | 未就学児 | 2分以内 |
小学生低学年部門 | 小学1~3年生 | 4分以内 |
小学生高学年部門 | 小学4~6年生 | 6分以内 |
中学生 | 中学生 | 8分以内 |
高校生 | 高校生 | 10分以内 |
大学生・院生 | 大学生・院生 | 12分以内 |
一般プロ:U30 | 30歳以下 | 12分以内 |
一般プロ:U55 | 31歳~55歳まで | 10分以内 |
一般プロ:O56 | 56歳以上 | 10分以内 |
一般:U30 | 30歳以下 | 6分以内 |
一般:U55 | 31歳~55歳まで | 6分以内 |
一般:O56 | 56歳以上 | 6分以内 |
音楽大学(短大を含む)を卒業、もしくは現在音楽の演奏や指導の仕事に従事されている方(音大以外の卒業の方も含む)は一般プロ部門でエントリーしてください。
音楽大学(短大を含む)に在籍中の方は大学生・院生部門でエントリーしてください。
詳しい開催要項に関してはこちらの公式サイトをご確認ください。
【全国規模の弦楽コンクール】
どんな曲を演奏すれば良いの?
『全日本弦楽コンクール2024』で演奏する曲は予選、全国大会、いずれも自由曲のみで、課題曲はありません。
エントリーできる楽曲はクラシック音楽限定で、楽譜が出版されていない曲や自作曲ではエントリーできません。
演奏は暗譜での演奏となっているのでご注意ください。
先ほどのコーナーで説明した通り、エントリーする部門に応じて演奏時間が決まっているので、エントリーする動画は制限時間をオーバーした部分をカットして提出してください。
複数の楽章を組み合わせたり、組曲や変奏曲から抜粋することもできます。
演奏曲を制限時間内に収める場合には、後半をカットしてください。
ホール審査の場合は制限時間に達した時点でベルが鳴らされ、演奏は中断させられますが、制限時間を超えた演奏でも減点、失格の対象にはなりません。
演奏する曲は無伴奏の曲でも伴奏のある曲でも構いません。
予選の動画審査ではCD音源等の伴奏を使用しても問題ありませんが、全国大会に進出した場合は伴奏者が必要となります。(無伴奏曲を除く)
地区大会、ブロック大会、全国大会は、同じ曲でも問題ありません。

クラシック曲を制限時間内に暗譜で演奏するということですね!

『全日本弦楽コンクール2024』審査方法とスケジュール

『全日本弦楽コンクール2024』にチャレンジする方は、まず「地区大会」にエントリーすることになります。
「地区大会」にエントリーするには①演奏した動画を提出する方法と②会場での演奏を撮影し映像で審査する2つの方法があります。
「動画提出」でエントリーする
下記のリンクから各応募部門にエントリーし、料金を支払った上で、2023年10月1日~2024年1月31日の期間に動画を提出してください。
地区大会の結果は決定次第HPで順次公開される予定です。
ブロック大会に進出された方は同じ要領で申し込みの上、2024年2月10日~2024年2月28日の期間に動画を提出してください。
ブロック大会の結果も決定次第HPで順次公開される予定です。
エントリーする動画は2022年11月1日以降に撮影された映像であれば、過去に撮影したものでもOKです。

エントリー費用は地区大会、ブロック大会、全国大会のそれぞれに必要となります!
「会場演奏(収録審査)」でエントリーする
地区大会の会場審査は会場での演奏を撮影して映像で審査する収録審査となります。
地区大会の会場と開催日は公式サイトで順次公開され、エントリーの締め切りは各開催日の1ヶ月前までとなっています。
結果は後日HPで発表される予定です。
ブロック大会の会場審査は会場で審査員が直接聴いて審査する対面審査となっています。
地区大会と同じように会場と開催日は公式サイトで順次公開され、結果は後日HPで発表される予定です。

ホールで演奏する緊張感を味わえ、自分で動画収録しなくても良いというメリットがあります!
全国大会の開催予定
全国大会に進出された方は2024年5月3日に東京のタワーホール船堀 小ホールで開催される全国大会にエントリーすることができます。
審査は対面審査と収録審査をあわせた形で行われ、当日の演奏はライブ配信される予定です。
結果は会場演奏から約1週間後にHPで発表される予定です。

エントリーはこちらのリンクから可能です!

エントリーするのにかかる費用は?
『全日本弦楽コンクール2024』にエントリーするには「地区大会」「ブロック大会」「全国大会」それぞれに費用がかかります。
費用はそれぞれの大会種別、応募部門、エントリー方法によっても変わってきます。
ここでは最初の「地区大会」にエントリーする場合の料金を税込みで例示しています。
部門 | 会場演奏の場合(税込み) | 動画提出の場合(税込み) |
幼児部門 | 9,900円 | 7,920円 |
小学生低学年部門 | 11,000円 | 8,800円 |
小学生高学年部門 | 12,100円 | 9,680円 |
中学生 | 13,200円 | 10,560円 |
高校生 | 14,300円 | 11,440円 |
大学生・院生 | 15,400円 | 12,320円 |
一般プロ:U30 | 15,400円 | 12,320円 |
一般プロ:U55 | 15,400円 | 12,320円 |
一般プロ:O56 | 15,400円 | 12,320円 |
一般:U30 | 13,200円 | 10,560円 |
一般:U55 | 13,200円 | 10,560円 |
一般:O56 | 13,200円 | 10,560円 |

「ブロック大会」「全国大会」の料金に関しては公式サイトをご確認ください。

『全日本弦楽コンクール2024』具体的なエントリー方法
ここでは『全日本弦楽コンクール2024』への具体的なエントリー方法を順を追って見ていきましょう。
こちらのリンクから公式サイトにアクセスし、下記の手順でエントリーしてください。

①公式サイトにある「エントリー」をクリック

公式サイトの右上にある「エントリー」をクリックしましょう。
②エントリーする部門を選ぶ

エントリーする部門を選んで「カートへ入れる」をクリックしましょう。
※ここで表示されている料金は税抜き料金です。
③お客様情報の入力

「次へ」をクリックした後、「メールアドレス」「演奏者氏名」「演奏楽器」「会場(エントリー方法」「氏名」「住所」「電話番号」などのお客様情報を入力してさらに「次へ」をクリックしましょう。


④支払方法を選択

銀行振込かPayPalクレジット決済か選び「次へ」をクリックしましょう。
⑤決済を完了させる

「デビットまたはクレジットカード」をクリックすれば、クレジットカードの情報を入力する画面が現れるので、カード番号などを入力し、決済を完了させましょう。


ここではクレジットカードによる決済方法を例示していますが、支払方法選択画面から銀行振込やPayPalで支払うことも可能です。
エントリー用動画ってどうやって撮るの?提出方法は?
『全日本弦楽コンクール2024』にエントリーが完了したら、動画提出期限までに下記の要領で動画を提出してください。
①エントリー用動画の撮影方法
エントリー用の動画は自宅やスタジオなどどこで撮影してもOKです。
撮影はスマートフォン・タブレット・ビデオカメラなどを利用して行い、映像はデフォルトのカメラアプリ、録音は内蔵のマイクで問題なく、専門的な機材で撮影をする必要はありません。
ただしアプリによる映像や音声の加工は禁止で、1台のカメラで撮影した編集無しの動画に限ります。
動画提出審査の映像は分数制限内にカットして提出してください。
演奏の前後や制限時間を超えた部分についてはカット編集しても問題ありませんが、審査対象となる制限時間内の演奏を編集することはできません。
申し込み時に抜粋や省略などの記載がなくても審査に影響はありませんが、演奏する楽章は必ず記載してください。
予選に関しては演奏時の服装は自由です。
演奏動画には最低限、演奏者の顔と手元が映るようにしてください。
全身が入っていることが望ましいですが、必須ではありません。

演奏は必ず暗譜で行ってください!
②エントリー用動画の提出方法
撮影した動画はYouTubeなどにアップロードし、公式サイトの動画投稿フォームに動画URLを貼り付けて提出することになります。

「YouTubeのアカウントを持っていない」「YouTubeに投稿した経験がない」という方でも比較的簡単に動画を投稿することができるので、こちらの動画などを参考にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「動画提出」でエントリーしようという方は公式サイトの「概要・審査」⇒「動画投稿」⇒「▶演奏の撮影・録音方法のご案内はコチラ」を熟読の上、動画の撮影・提出を行ってください。

まとめ
『全日本弦楽コンクール2024』はプロアマ問わず、未就学児から年配の方まで幅広い年齢層の方がチャレンジできる全国規模のコンクールです。
コンクールへのエントリーは撮影した動画を提出することでできるため、自分が納得のいくベストの演奏で審査に臨むことができます。
弦楽器教室に通われている方や、学生オケやアマオケなどで活動される腕自慢の方はぜひチャレンジしてみてください。
演奏曲目は自由曲となっているので、過去に発表会などで取り組まれた曲でチャレンジしてみるのも良いかも知れません。
未就学児からエントリーできるので、将来は音楽の道に進みたいと考えている子供さんの最初のコンクールとしても良いのではないでしょうか。
『全日本弦楽コンクール2024』のエントリー及び詳細はこちらのリンク先をご覧ください。
